研究は形式面も問われることを覚えておきたい。 --------講義録始め------- 研究においては、使用するデータの質によって、量的研究と質的研究に分けることができます。前者はデータを記号や数値に変換し、数や統計量として表現されます。一方、後者はインタビューの逐語録や観察記録文書など、多様なデータを含む特徴を持っています。 研究方法の選択は、何を明らかにしたいのかによって決まります。先に述べた服薬コンプライアンスの例でもわかるように、量的研究では事象の程度や頻度、広がりや関連の強さを明示的に示すことができ、その結果を母集団に適用することができます。こうした情報は問題解決や優先順位付けのため…