稲垣栄洋さんの「生き物の死にざま」を読みました。 タイトルの通り、いろんな動物が一生を終えて死んでいく様が書かれており カバーの裏には 限られた命を懸命に生きる姿が胸を打つエッセイ と、あります。 稲垣氏は農学博士で、研究者の立場から見た動物の生涯を、クールな筆致で描いている本と思っていたのですが、実際に読んでみると結構センチメンタルというか抒情的というか、元文学青年なのかな?と思わせる文章で、そこもまた面白かった。 予想はしていたのですが、内容は衝撃的なものが多く 例えば 亜成虫から脱皮して成虫になった後、数時間しか生きられず、その短い時間内に交尾して卵を生まなければ子孫を残せない「カゲロウ…