小説家。ミステリ作家。男性。金沢大学文学部卒業。 座右の銘は、『性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない』
1978年 岐阜県生まれ。 2001年 『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し,角川スニーカー文庫からデビュー。 2011年 『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞を受賞。
*1:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
*2:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
2024年4月24-30日 ・米澤穂信編アンソロジー『世界堂書店』 ・マイケル・ルイス(渡会圭子訳)『後悔の経済学 世界を変えた苦い友情』 ・米澤穂信『米澤屋書店』 ・都甲幸治など10人『きっとあなたは、あの本が好き。 連想でつながる読書ガイド』 ・桜庭一樹『少年になり、本を買うのだ』 ・桜庭一樹『お好みの本、入荷しました』 ・都甲幸治『今を生きる人のための世界文学案内』 ・商業BL小説と漫画合計5冊 以下コメント・ネタバレあり
祝『冬期限定ボンボンショコラ事件』刊行と言うことで、「小市民」シリーズの旧記事をアップしています。本日は『巴里マカロンの謎』です。 小鳩くんと、小佐内さんに久しぶりに会える! 2020年刊行作品。『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件』に続く、米澤穂信の「小市民」シリーズ四作目。前作の『秋期限定栗きんとん事件』が2009年の作品だから、なんと11年ぶりのシリーズ続篇ということになる。 うっかりすると嬉々として謎を解いてしまう小鳩常悟朗(こばとじょうごろう)と、油断するとすぐに復讐の手段を考えてしまう小佐内ゆき(おさないゆき)。自意識高め、互恵関係に…
2024年4月30日、創元推理文庫より『冬期限定ボンボンショコラ事件』が刊行された。短編集の『巴里マカロンの謎』が2020年に発売されたものの、『秋期限定栗きんとん事件』からおよそ15年の歳月が経っての刊行だ。
『冬季限定ボンボンショコラ事件』および『小市民シリーズ』のネタバレに注意 米澤穂信による小市民シリーズ第6冊目であり、長編四部作の掉尾として2024年に刊行された本作。同シリーズとして2020年に巴里マカロンの謎が刊行されたが、これは短編集であったため、長編としては2009年刊行の秋季限定栗きんとん事件から15年越しの完結編となる。 栗きんとん事件までの着地点 罪の整理 小市民可能性 自己犠牲的ヒーロー 冬の終わり 総括 栗きんとん事件までの着地点 そもそもとして、栗きんとん事件を通して二人はある程度の答えを見つけているのでは。それは妥協案といえるようなものであったかもしれないが、小鳩くんも小…
米澤穂信さんの『冬期限定ボンボンショコラ事件』を読みました。 そういう人が多いと思いますが、私が小市民シリーズに初めて出会ったのは、少なくとも10年以上前のことです。高校生時代に友人に勧められて読んだのですが、あまりの面白さと衝撃に夏~秋の下巻までの3冊を1日で読んでしまったということを今でも覚えています。 そんな小市民シリーズの四部作掉尾を飾る冬期限定がついに刊行されました。これは万全を期す必要があると私は考え、4月に入ってから春期限定から再読を始め、ちょうどよく秋期まで辿り着いたうえで満を持して冬期を迎えることができました。 端的に言って最高でした。読後はあらゆる感情がいっぱいいっぱいにな…
この記事にはプロモーションが含まれます。 ランキング参加中読書 ようこそ、シュガーです。 創元推理文庫から発売されている青春ミステリー小説 著者:米澤穂信 さん 冬期限定ボンボンショコラ事件 を読みました。 冬期限定ボンボンショコラ事件 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon アニメ化も決まっている小市民シリーズの最新刊! 4年ぶりに発売されました! 面白かったです。 感想、レビューを書いて行きます。 いつも通り個人的な評価です。 謎解きのネタバレに気を付けて書いて行きます。 冬期限定ボンボンショコラ事件 内容紹介 ストーリー あらすじ 感想 レビュー…
まずは『冬期限定ボンボンショコラ事件』発売おめでとうございます! なんと秋期から15年だそうですね。15年待ったみたいですよ。いやはや。 「完結編」と銘打たれているので、本当に終わってしまったんだな~となかなか言葉にできない気持ちなんですけれどもぼちぼち感想など吐き出したいと思います。 まとまりのないつたない感想ですが、お付き合いください。 ※ネタバレしてます!ご注意を! ※わりと中学生小鳩くんのことぼろくそに言ってます。ごめんなさい。 はじめに 序章 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第十章・第十一章 最後に はじめに 最初に言いたいのは、本当に本当に最高のラストでした…
本記事では米澤穂信さんの小説『追想五断章』を紹介します。 追想五断章 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 追想五断章 著者:米澤穂信 出版社:集英社 ページ数:296ページ 読了日:2024年3月29日 満足度:★★★☆☆ 米澤穂信さんの『追想五断章』。 「ミステリが読みたい!2010年版」3位、 「このミステリーがすごい!2010年版」4位、 「2010本格ミステリ・ベスト10」4位、 「2009「週刊文春」ミステリベスト10」5位。 あらすじ 菅生芳光は学資が続かなくなったので大学を休学して、 現在は叔父・菅生広一郎の経営する菅生書店の居候になっている。 ある日、菅…
どこかで見かけたタイトルで、気になっていました。映画化されているのかな。 米澤穂信作品。 バイトを探していたら、時給10万を超える記載を見つけ、誤植か?と思いつつも参加した12名のミステリー。 ミステリー好きにはいろいろなオマージュが入っていて面白いのかもしれない。 12人もいると確かに大変なのかもしれないが、キャラの色付けがちゃんとできていない登場人物が何人かいるが、途中退場してしまうのでやむを得ないのか。あらすじとしては、まぁまぁよく考えられているとは思うが、途中でネタに薄々気づいてしまうという浅さが少しきになる。そのため、最後にがーん!ということはかった。 またタイトルの「インシテミル」…
米澤穂信の『追想五断章』を読んだ。2009年に集英社より刊行された長編推理小説だ。以下の概要はAmazonより引用: 大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、と依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり――。五つの物語に秘められた真実とは? 青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。 実家の都合で金がなく大学を休学し、伯父の古書店でアルバイトをしていた男性のもと…
アニメ視聴『響け!ユーフォニアム3』5話(ニコニコ) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)349ページまで。米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(U-NEXT)読了。シリーズの山場である『秋期』を読んだ時、ジャンルの奴隷とも言うべき本性を持った登場人物はそれと折り合いをつけるしかないのでは、いや、出来るのか?という引っ掛かりが残ったのだが、本作はまさにそこに決着をつける話になっていた。
アニメ視聴『終末トレインどこへいく?』6話(dアニメストア ニコニコ支店) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)348ページまで。米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(U-NEXT)81%まで。
冬期限定ボンボンショコラ事件 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫)作者:米澤 穂信東京創元社Amazon小市民シリーズの最新刊。本編はこれで終了とのことです。『春期限定いちごタルト事件』が初めて買った米澤穂信の本で(それまでは図書館で借りていました)、ほぼリアルタイムで読んできたシリーズなので、本編がおしまいというのはとても惜しい気がしてしまい、「読まなければずっと終わらないのでは?」と、買って数日は開くことができずにそのまま置いていました(が、ツイッターで感想らしきものを見かけてしまい、「1ミリたりともネタバレされるのはいやだ!その前に読む!」となって、その勢いで取り掛かることができました)…
GWは11連休だったので金曜日に浅草でお土産を買って富山へ帰省。 前半は神通川を歩いたり、日本橋の丸善で買っておいた本を読んだりして過ごす。来週発売の米澤穂信の小市民シリーズがなぜが本屋の店頭に売っていて購入。最後の冬季限定の話。結構良かったが割と予想がつく(これまでのシリーズでなんとなくほのめかされていた話)でやはり秋期限定がすごすぎたというのもあって少し肩透かしを食らう。というかまだ続けられそうだなと思ってしまったが一旦一区切りのようだ。 他は沢木耕太郎、長野まゆみ、岸田秀、高山羽根子等々、本屋の店頭で適当に購入したものを読む。 ずっと天気が良かったので路面電車でレコ屋にいったり、古本屋を…
●ふたりの距離の概算 米澤穂信 神山高校の折木奉太郎は、姉の勧めもあり、同級生である千反田える、福部里志、伊原摩耶花たちとともに古典部に入部する。奉太郎は自身の身の回りで起こる不思議な事柄の謎を解いていき、いくつかの事件を解決する。2年生になった奉太郎が新入部員大日向の退部の原因をマラソン大会中に考えることになる長編。 序章 2年生となった奉太郎たち。古典部に大日向友子が入部するが、5月末に退部をしたいと申し出てくる。その原因がえるとの会話らしいと知った奉太郎はマラソン大会の間にその原因を突き止めようと、大日向が入部してからのことを思い出していく。 1章 新入生の勧誘の日。奉太郎とえるは新入生…
アニメ視聴『時光代理人 -LINK CLICK- II』4話(ニコニコ) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)347ページまで。米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(U-NEXT)66%まで。
名作かぁ~。 言われてぱっと思い浮かぶのは2023年に上映された 「名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」 ですねぇぇぇ~。 とりあえずシンプルにコナン君が好きっていうのもあるんですが、 この映画はまじで本当にコナンの中で過去一面白い&キュンな映画です! 灰原哀ちゃんの可愛さが大爆発!! 一番推しは平次なんで「迷宮の十字路」とか「から紅の恋歌」とかも勿論好きです。 でも平次が出てくる回って、なんかちょっと先が読めちゃうというか、和葉とのキュンシーンはそろそろ来るかなーって待つ感じなんですけど、(来た時の高揚感味わえるからそれはそれで良い) この回は哀ちゃんの思いのたけをぶつけるシー…
文春文庫創刊50周年のときの小冊子「文春文庫 秋100ベストセレクション」で紹介されていた本の一覧。 表紙は上白石萌音さん。映画「夜明けのすべて」のコラボ。
角川文庫の夏の文庫フェアの小冊子「カドブン夏推し2023」で紹介されていた本の一覧。 表紙はカドイカさん。
祝『冬期限定ボンボンショコラ事件』刊行と言うことで、「小市民」シリーズの旧記事をアップしています。本日は「秋期限定」です。 本ブログは基本ネタバレありで書いている、今回は『秋期限定栗きんとん事件』だけでなく、『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』についても内容について触れているので、その点ご注意いただきたい。 米澤穂信の「小市民」シリーズ第三弾 2009年刊行作品。『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』に続く「小市民」シリーズの三作目にあたる作品である。今回は、文庫書下ろし。 過去の二作は連作短編形式であったが、今回はシリーズ初の長編作品。しかも上下…
掟上今日子、犯罪社会学者、小市民シリーズが印象的でした。 4月の読書メーター読んだ本の数:23読んだページ数:7324ナイス数:188灰と幻想のグリムガル level.20 かくて星は落ち時が流れた (オーバーラップ文庫)の感想まさかここまで発展してくるなんて思わないじゃないか… 読了日:04月30日 著者:十文字 青小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている (MF文庫J)読了日:04月29日 著者:望 公太冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)の感想待望の小市民シリーズ。小鳩が眠り、小山内さんは牙を向く。長編で過去と今が交差する構造で、小鳩と小山内さんの初対面エピソードが明かされる…
アニメ視聴『わんだふるぷりきゅあ!』14話(TVer)『夜のクラゲは泳げない』5話(dアニメストア ニコニコ支店)たまたま同時期に『ガールズバンドクライ』があってつい比較しがちになるが、ヨルクラはイラスト方面での自己実現の話があるから上手く差別化出来てるなあ、と。 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)346ページまで。米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(U-NEXT)54%まで。
前回は「客観的に重要な作品」で100作品を選んだのですが、いちおう「自分が好きな作品」に全振りしたリストも作っておこうと思いました。「シリーズ単位」「一作家一作品」で選出。とはいえ、西尾維新が言うところの「はぐれてしまった」というやつ、つまり「最初は大好きだったけどいつのまにか買わなくなったシリーズ」も多い。でも、そのとき好きだった気持ちは嘘じゃないから…と言い訳しておきます。ちなみに私のライトノベル遍歴を読むと、初期のあたりがどうしてこういうラインナップなのかがわかると思います。というわけでそのリストです。 田中芳樹『銀河英雄伝説』(1982年) 実際に読んだのは2000年から刊行された徳間…