ーーーー講義録始めーーーー 乱用や依存の対象となる薬物は、覚醒剤のほかにも数多く存在します。たとえばシンナーなどの有機溶剤、マリファナ(大麻)やマジックマッシュルーム(幻覚性きのこ)、さらには向精神薬の乱用など、薬物の種類は年々多様化の傾向を見せています。 マリファナに関しては、海外の一部の国や地域では合法化されており、「ソフトドラッグであり危険性は低い」といった風説が流布されがちです。しかし、この点については慎重な検討が必要です。実際には、マリファナ使用者において他の薬物の併用率が高く、さらに**より依存性の強い薬物へ移行する傾向(いわゆる“ゲートウェイドラッグ仮説”)**が観察されており、…