二年振りに帰省中にある。予期せぬ神がかり的な邂逅が続いていて未だ興奮冷めやらない。 一つ目は羅漢寺(中津市)を後にして目指した恐るべき山あいにある龍岩寺(宇佐市、日本三大投入堂)でのことだ。 猪も驚いて転げるように逃げて行ったが、山賊が出てきそうな細い雪解けの山道に迷い込み、なるままよと腹を括って山越えしてようやく寺までたどり着いた。岩窟を穿って造られた奥の院礼堂までのきつい参道から降りてきて独占状態の駐車場で一息ついていると、どこからともなく軽トラが近づいてきた。来訪者が珍しいのか親しく話しかけてきた人が西日本平家会会長(平清盛の弟の末裔)だった。一気に歴史話に花が咲いたが時間もない為、引き…