大分県は、九州北東部に位置する県。
14市3郡3町1村*1からなり、県庁所在地は大分市。
明治の廃藩置県およびその後の編成整理により、旧豊後国全域および旧豊前国の一部によって成立。
古代から瀬戸内交通の要衝であり中国・四国・関西地方との交流が盛んであった反面、県内の8割が山岳地帯で九州各県とは山で隔てられていたため交流が少なく、人口が集中する沿岸部は瀬戸内文化圏に属する。
室町時代から桃山時代にかけてキリシタン大名・大友氏の城下町であった豊後府内(大分市)が日本を代表する貿易港として栄華を極めた一方、福岡文化圏の日田地区は九州内陸交通の要衝であったため、江戸期には天領に指定されて栄えた。
また、大分は古くからの温泉保養観光地でもあったが、大分・別府地区の新産業都市指定、大分・別府・国東地区のテクノポリス指定などを受けて重工業が急速に発達し、大分市と別府市を中心にした別大都市圏に県内人口の半分以上である70数万人が集中する。地方ながら近年の情報関連機器工場の急速な増加と、5割を超えるケーブルテレビ普及率から、情報先進県とも言える。商業も盛んであり、多くの地場小売店が生まれている。
旧大山町(日田市大山)の農産物ブランド化にヒントを得た「一村一品運動」は、「関鰺・関鯖」「下郷農協ブランド」などを始めとして数多くの独自ブランド特産品を生み、後に県外・国外各地でも同様の運動が広まるところとなった。近年ではツーリズム産業に積極的に取り組んでいることでも知られる。
「平成の大合併」によって2006年までに県内殆どの町村が消滅、市制を敷く。
人口1,216,038人(平成15年7月現在)、面積6337.97平方キロメートル。
気候は温暖であり、災害も少ない。県内の大部分、北部から中部にかけての沿岸部は穏やかな瀬戸内海性気候であるが、由布院や日田などは内陸性の気候で気温差が大きい。
南部沿岸は太平洋岸性気候である。また、県北部の一部は日本海性気候の性格も兼ね備えており、冬季は積雪する。
一般的な九州人とは異なり、自己自立的でサバサバしている反面、時には先進性・積極性も見せる。また「よだきい」「よだきイズム」と言う言葉に代表されるように面倒なことは好まない合理主義であり、九州他県に比べ上下関係を重んじない傾向にある。
ただし、これは県中部の話であり、地区によっては当てはまらない。県南はより開放的であり、日田地区は九州的である。
方言は、大きく分けると「大分弁」と「日田弁」に分類され、大分弁はさらにいくつかに分けることが出来る。大分は九州各県とは山で隔てられてるが瀬戸内とは古来から交易があった為、基本的に山陽方言に近く、北部や中部の沿岸では関西弁の語彙が混じることもある。一方、九州他地域との繋がりが強い日田地区はいわゆる「博多弁」に近い。
(14市3町1村)
以下は1967年〜2004年(市町村合併以前)の自治体
(11市36町11村)
※別府―広島航路は原油価格高騰の為にバス転換された。
(以下、追記予定)
(以下、追記予定)
*1:2017年10月1日現在