美術史

ひともよう研究ノート 神秘思想から哲学へ――太陽神崇拝とその文化表象 太陽神崇拝と聖地、祝祭 人間同士の協業が衣食住をより善いものへと変えていく 貯蓄から所有へ……衣食住の全くの変化。他者との共同体＝連関構造へ 公正・正義についての取り決めが必要になる。 視るという行為（知）……空間・時間把握（コト-化）にともなう、光・太陽の擬人化、神格化 生の持続、集住のための火・水の安定的確保と贈与交換 そのために、神格化された「太陽神」と、それらを巡る秩序が形成……復活と再生、陰陽的世界観 自他、混沌からの明晰化（社会構造の分化） 技芸と政治的意義の分離⇒比率意識の喪失、過剰 みずからの生を超えた空間・…

文系大学院生の苦悩（パート1） はじめまして。 私は大学院で芸術学美術史を学んできた夏みかん（24歳女） 専攻テーマは『ロココ美術』でした。 そして2023年春から東京と京都を巡回していたルーブル美術館展の目玉にもなっていた、フラゴナール《閂》で修士論文に挑みました。。 （フランス語はおろか英語もまともに読めない私にはまだ早かった。） ジャン・オノレ・フラゴナール《閂》 （1777年－1778年）74×94cm 油彩、キャンバス、ルーブル美術館 所蔵 こんな私でも先日やっと修士論文を出せて一安心。 ということで、今回は文系大学院進学を決めた理由や実際に大学院に通ってみた感想をを述べていきたいな…

（Image Creatorにて作成） はじめに 「白雪姫で振り返る美術史」の後編です。前編はコチラです。 前編ではメソポタミアから19世紀（印象派、ジャポニズム）までを振り返ったので、後編ではそれ以降の美術史・絵画史を追っていこうと思います。20世紀以降は、画家の個性が爆発していきますので同じ絵画様式に分類されるといっても画家によって絵画の雰囲気が全く異なります。ですから前編からの変更点として「絵画様式＋代表画家名」を指示して絵を描かせています。 ここに挙げる各様式や個性の選択には私個人の趣味が多分に影響しているので、近年美術史の一例程度に受け止めてください。 はじめに 19世紀後半から20…

（Image Creatorにて作成） はじめに 相変わらず日本に帰国中にも関わらず遠出するわけでもなく家でダラダラ過ごしています。M1は敗者復活から決勝戦まで全て見ました。そんな年末です。暇な時間は飽きもせずImage Creatorで遊んでいます。 「Image Creatorの有効な使い方がないかな」と考えて一つ思いつきました。「歴史上のあらゆる絵画様式に同じテーマを与えたら、それぞれどんな絵になるかな」ということです。当然のことながら、時代や場所が変わると描かれる絵の対象や技法は異なります。そこに、同じ対象物にロマネスク美術やロマン主義の絵画の特徴を与えたらどうなるかなってことです。 …

古書店で見つけてさっそく読んだ。タイトルからビートルズ関連と思いきや、著者は若桑みどりさん。「クワトロ・ラガッツィ」は積読のままだったなあ、と思いつつ、いずれは「マニエリズム芸術論」あたりにも手を出しておきたいので、エッセイで人となりを知るのもよかろうと購入。購入時は７００円は高いと思ったが、読んでみたら十分に元はとれた気がしている。 レット・イット・ビー 作者:若桑 みどり 主婦の友社 Amazon 「音楽広場」「サントリー・クォータリー」や新聞などに寄稿したものを集めた本。１９８８年刊行なので、子連れ出勤で話題になった「アグネス論争」に触れた文章もあった。今なら、育児休暇などの法整備もされ…

昨日は、合唱団の友人に誘われて、高山美佳さんの講演を聞きに三鷹まで行った。 彼女は、バッハ研の専属ピアニストだが、指揮者でもあり、幅広く活躍している。桐朋音大の講師もしており、受けたい授業の人気NO.1だったこともあるそう。 題名のない音楽会にも若手指揮者として出演しています。 美術史と音楽史をリンクしながら、途中演奏も交えてのユニークな講義。 地元の美術史同好会の主催ですが、皆さん、美佳さんのファンです。 帰り、彼女が主宰する梅唱に来ない？と、バッハ研のアルトの方から誘われ、ちょっと覗きにいくことに。もう合唱はやめようかなと整理モードなのに、懲りずに増やすのか？？と思いますが、指導を受けてみ…

カンディンスキー「即興27（愛の楽園Ⅱ）」（1912） スタイルの変遷 カンディンスキー、といえば抽象画の元祖です。モンドリアンとカンディンスキー、この２人が最初に、絵というものは具体的な何かを描かなくてもいい、色と形だけで絵になるのだと考え、それを実践したとされています。 もちろん２人とも、最初から抽象画を描いていたわけではありません。カンディンスキーについていえば、もともとは表現主義の人で、フランツ・マルクらと「青騎士（Der Blaue Reiter）」という表現主義芸術運動のグループを結成していました。ざっくりとした筆づかいと強烈な色彩で、最初は主に風景を描いていたのですが、だんだんと…

ますます寒くなってきた気がする あーーー朝も夕方も寒い しっかりと寒い 12月っぽくて 良い この寒さが良い あーーー寒い寒い って言いながら 白い息を吐いて 寒さを満喫できているのが なんかもう 振り切って震えるほど楽しい 山田五郎氏のYouTubeの 明日の生配信が楽しみ ずっと見ていたい 美術史が面白い 明日は有給で 朝から仕事を休める あああああああああああ やったあああああああああああああああ 自宅に3週間ぶりに帰って PCの更新をしたり 録画した番組を消化したり 土曜日の夕飯の材料を買ったり 床屋に行ったり あーーーー忙しい 1日外出権を 貰ったような気分 気持ちが高ぶってしまって…

以前「聖骸布」に関連する記事を載せたことがある。 https://k-lazaro.hatenablog.com/entry/2024/02/15/091610 聖骸布とは磔刑後にイエスの遺体を包んだ布であり、福音書にもその記述がある。そのイエスの遺骸は、洞窟のお墓の中に置かれたが、やがて「消滅」してしまう。その後、イエス（キリスト）は復活するのだ。 この聖骸布が、その後、他の聖遺物と同様に保管されてきたが、持ち主は転々とし、最終的にトリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されるようになった。従って「トリノの聖骸布」とも呼ばれる。 この聖骸布は、実に驚くべきものである。布には、裸の人物の姿が写し取られてい…

記事タイトル 作成者 カテゴリー コメント数 投稿時間 さよならなんて言わないで さよならなんて 言わないで 私が大人になったら 結婚してくれるって言ったじゃない 子供の頃はたくさん好きな人を作りない言っても みんな方思い もう永遠の別れなんだね。 今好きな人は内緒好きなはみんなだよ 今私は学校に行ってるよ 良い子もいれば 悪い子もいて 普通の子もいる 天使がたくさいて神様みたいな先生がいる楽しい学校 子供の頃から絵ばかり描いていた私はいっぱい勉強するよ 一番好きな科目は美学美術史 答えがたくさんあって自由でしょ。 人とは比べないよ 人は人 自分は自分 こんな私にたくさんの言葉の宝物をくれたか…

ミステリーと言えば20世紀中盤までは英米のほぼ独占（ちょっと仏もあり）、その後北欧ものなどが紹介されるようになり、21世紀には独伊のものも邦訳されるようになった。昨日紹介したのはナポリを舞台にした警察小説だった。本書は2011年発表の、ベルリンを舞台にした社会派ミステリー。作者のヴォルフラム・フライシュハウアーはカールスルーエ生まれの歴史／美術史ミステリー作家。本書は７作目にあたる。 時代は2003年、ベルリンの壁が崩れて20年以上たつというのに、この街が持つ歪みは治っていない。それを実感しているのが、州刑事局警視正のツォランガー。60歳になるが、今でも刑事チームを率いて犯罪捜査にあたっている…

ギュスターブ・ドレ（Gustave Doré、1832年 - 1883年）は、フランスの著名な画家、イラストレーター、版画家で、特に19世紀の文学作品に対する挿絵で非常に有名です。彼の作品は、特にその壮大なスケールと劇的な表現力で知られ、文学作品の視覚的解釈として、多くの人々に強い印象を与えました。 ja.wikipedia.org 主な特徴とスタイル 壮大で劇的な構図: ドレのイラストは、非常に大きなスケールで、劇的な光と影の対比を強調することが特徴です。彼の作品には、非常に細かいディテールと大きな構図があり、見る者に強い感動を与えます。特に、彼が手がけた宗教的または神話的なシーンでは、人物…

こんにちは！koemo（くぅも）です。 １２月が近づくと、日に日に陽が短くなる一方でクリスマスの楽しみがやってきます。クリスマスマーケットは１２月以降の開催のところが多いのですが、１１月に一足早くウィーンのクリスマスマーケットに行ってきました。

【「天下五剣」（てんがごけん）】 「童子切安綱」（どうじぎりやすつな） 「三日月宗近」（みかづきむねちか） 「鬼丸国綱」（おにまるくにつな） 「大典太光世」（おおでんたみつよ） 「数珠丸恒次」（じゅずまるつねつぐ） 「天下五剣」（てんがごけん）は、日本刀の中でも特に名刀として知られる五振りの刀剣を指します。それぞれ歴史的、文化的に深い背景を持ち、日本の武士道や美術史に大きな影響を与えてきました。以下、それぞれの刀について詳しく解説します。 1. 童子切安綱（どうじぎりやすつな）概要: 平安時代末期に作られた、初代三条安綱作の太刀。「童子切」という名は、大江山の鬼退治で知られる源頼光（みなもとの…

泉屋博古館東京で開催されている「特別展 オタケ・インパクト - 越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム」を見に行く。岡倉天心と喧嘩したことをきっかけに、日本画界から忘れられてしまった越堂・竹坡・国観の尾竹三兄弟。NHK「日曜美術館」のアートシーンで紹介されていて、その革新的な作品に興味を持ったのである。 Web サイトから展覧会の概要を引用する： 東京初、大回顧展。美術史から零れ落ちた、規格外の日本画 新潟県に生まれた尾竹越堂（おたけ・えつどう1868～1931）、竹坡（ちくは1878～1936）、国観（こっかん1880～1945）の三兄弟は、明治から昭和にかけて文部省美術展覧会をはじ…

子供の頃、久し振りに家に戻った父親が森蘭斎の屏風について話していた記憶がぼんやりあるくらいで、私の新井での生活の中に画家森蘭斎はまるで存在していなかった。中学、高校となり、日本の歴史を知るにつれ、岡倉天心やフェノロサの名前を知ることになる。だが、天心が赤倉で亡くなったことなどまるで知らなかった。私が妙高市で高校まで過ごした間、蘭斎にも天心にも私自身を含めて、市民は大きな関心を持っていなかったというのが私の極めて私的な記憶である。 森蘭斎は江戸末期に活躍した新井出身の画家で、1740（元文5）年、中町に生まれ、長崎へ遊学し、医学と絵画を学ぶ。1731（享保16）年、中国人画家沈南蘋（しんなんぴん…

昨日すっかり頭からスッポ抜けていたのが 軍艦行進曲 指揮・三島由紀夫 演奏・読売日本交響楽団 - YouTube 「軍艦行進曲＝パチ屋のBGM」と浮かんで困るけど、この演奏ケッコー好きwは置き 【LIVE】 第５４回 三島由紀夫氏追悼の集い『憂国忌』[R6/11/25] - YouTube

曇。 （毎朝）朝食にみかんを絞ったジュースを飲む。 アップデートせずずっと放ってあったので、再起動を繰り返したりして、ミニノートPC の Windows Update がなかなか終わらない。昨日からやっているのに、まだである。 赤十字とか UNHCR とか WFP とか、いろいろ送ってくるのだけれど、どれもこれも支援してやるということは無理である。申し訳ないけれど、封筒を捨てる。ごめんね。 知性（？）は放っておくとどんどん高みに登っていきがちな気がする。重心を低くしていくのは、意図的な努力が必要なようだ。 「文明」が「進歩」ばかりしていて、あと戻りできないのも、そういうことに関係しているのかも…

www.youtube.com宮台真司による界隈塾。 その舞台裏である喫煙所界隈トークのダイジェスト版です。 喫煙所で宮台真司とプロデューサーのスギが、 会場にいるゲストを適当に喫煙所に呼んで深い話を展開していきます。 今回のゲストはセラピストの赤坂浩亮さんと小説家・デザイナーの山本浩貴さんです。 本編は近日中にサブスクで公開予定ですので、乞うご期待！ 男と女 製作50周年記念 デジタル・リマスター版 [Blu-ray] アヌーク・エーメ Amazon 新たな距離 言語表現を酷使する（ための）レイアウト 作者:山本浩貴（いぬのせなか座） フィルムアート社 Amazon 現代美術史-欧米、日本、…