高齢になると、若い頃よりも気分が落ち込みやすくなったり、何事にも意欲がわかなくなったりすることがあります。こうした状態が長く続く場合、老人性うつかもしれません。高齢者特有のこのうつ病は認知症と混同されることがありますが、認知症とはまた違う特徴があるのです。年を重ねると、体や生活に様々な変化が起こります。若い頃は簡単にできていたことができなくなったり、病気を抱えるようになったりすることも珍しくありません。以前は元気に歩いていたのに、膝が痛くて長い距離を歩けなくなる、持病の治療のために定期的に病院に通う必要が出てくるなど、高齢になるほど治療が必要な病気が増えるものです。さらに、慢性化して継続した治…