アイリス・マードック Iris Murdoch の長編小説『ブラック・プリンス』The Black Prince (1973)を、鈴木寧による訳書(講談社、1976)で読了。 学生時代、原書を読む訓練をかねて、何冊かこの20世紀のアイルランドの作家を読んだ中で、"Nuns and Soldiers"(1980)とともに本書は最も深い印象を受けたものだった。気に入ったパラグラフを書き写して暗記して、自分が英文を書くときのお手本にするくらい、文章が気に入っていた。もうボロボロになって、ページもバラバラにはずれているのだけれど、大事にして時々読み返す。 このたび、日本語訳が出ていることを知ってネット…