慌ててチェックアウトしたキャンプの帰りのことだった。その日は長い連休のせいと好天のせいもあり、近くの道の駅は車が列を作って大賑わいだった。 そこでランチにしようと思っても、広い河原も人がいっぱい。店でお土産とアイスボックス用の氷を買っただけで、すぐにそこを退散した。 途中でどこか道に入れば静かな公園などがあって、私の場合、大体そんなふうにして車旅では休み場所を探す。運よくほどなくして国道を逸れ、林道らしき道を見つけ上っていった。 小さな集落を過ぎ、細い道を上りつめていると、何やら聞いたことのないの山の登山口標識があった。そこでランチを済ませていると、地元民と思われる猟師風の人の車が来たので、声…