夕方に帰宅したら、玄関にレンコンが置いてあった。長さは目測で1mほど。ずいぶんと細い。父の知り合いである近所の老人が、家庭菜園の収穫物を届けてくれたのだ。いつも玄関に直置きしてあって、郵便受けにメモが入っている。たくさん収穫できたが家族も自分も好まないので譲る、と書いてあった。高齢男性が他人に物を譲るときに、この「自分は要らないので」という理由付けが多いのはなぜだろう。 まるで渡り鳥のように: 藤井太洋SF短編集 (創元日本SF叢書) 作者:藤井 太洋 東京創元社 Amazon ともかく、そんなわけで今夜の夕食にはレンコンを料理した。細いのはかまわないが、傷や泥が気になる。しっかりと洗って皮を…