通信制高校

４月。私はめでたく、高校生になった。だが、心情はめでたくない。周囲に促されるまま高校生になり、どうせ高校も、途中で行けなくなって退学でもするのだろうと、不貞腐れたように思っていた。 H学園には体育館がないので、入学式や卒業式は公共のホールを貸し切って開催された。 １年Ａ組から、Ｄ組までの、全４クラス。１クラス25人程度だった。Ａ組だけ「総合クラス」で、それ以外はＳＴクラスという、中学時代不登校だった子たちが集まるクラスだった。私は1年C組に配属された。 私は高校生になって、気付いたことがある。それは、私の本心はずっと、青春を夢見ていたということだ。同時に、放って置くと勝手に芽生えてくる期待や希…

狙いを定めたH学園へ、個人的に見学に行った。学校説明会とは違い、平日の授業が実施されている時間に、学校内を見学する。 私たち親子を案内してくださったのは、教頭先生だった。 背が高くて、きっと、お父さんよりは少し年上の男性。清潔感があって、マスクを着けていても優しそうな雰囲気が伝わってきて、怖い大人だとは思わなかった。 応接室、１階の教室、グラウンド、校舎の離れにあるプレハブ小屋のような特別教室。 １階の案内が一通り終わった頃、教頭先生が腕時計を確認して、私たちに訊いた。 「もうすぐ休み時間に入るので、生徒たちが教室から出てくるかもしれないんですけど、大丈夫ですか？」 彼の目が、私の方を向いてい…

中学2年生の夏から、高校見学を開始した。理由は、私が生粋の優柔不断だったからと、専願期間が公立高校よりも早いため、早めに志望校を決める必要があったからだ。 1年生の頃から不登校だった私には、全日制の高校に進学するという選択肢がなかった。内申点もなければ、当日の受験で満足に点が取れる知識も持ち合わせていない。自然と、私の意識は通信制高校に向いていた。 様々な通信制高校に見学に行った。でも、ビルの一室だけの、まるで塾のような高校であることがほとんどだった。幼い頃から、てっきり映画に出てくるような、校舎があり、グラウンドがあり、部活動があるような高校に通うものだとばかり思っていた私は、少々戸惑った。…

こんばんは ずんだです。 子供と2人でコメダに行ってきた（少し前）。 今日、サイゼリアにも行ってきた。 旦那出張中。 昔は、子供と二人で出かけなければいけないと、すぐ喧嘩になるし、 歩きながらとか、電車の中で言い合いになったり、とにかく子供と2人で出かけることが、気が重くて仕方なかった。 子供と二人で、話す内容もなかった。何を話していいかもよく分からなかった。 子供の話したいことではなくて、"私の聞きたいこと"しか聞こうとしていなかった。 で、極力、二人で出かけたくなかったから、本当に必要なとこ以外は、旦那を挟んでいた（笑） 少し前も、今までになく家の中が平和と書いたことがあったけど、 まあ、…

占い師として親御さんの子ども相談に向き合っていると、「朝になるとお腹が痛いと言う」「教室のドアの前で足が止まる」という声を何度も耳にします。 子どもの不登校に直面したとき、多くの親御さんが胸を締めつけられる思いを抱きますよね。 大切なのは、「学校に行けない＝学びが止まる」ではないということです。 今は通信制高校やフリースクール、オンラインの学び場、家庭教師や家庭でできる工夫など、子どもに合わせた選択肢が広がっています。 この記事では、不登校が増えている背景を踏まえながら、子どもが選べる学び方を具体的に紹介します。 今の不安を少しでも軽くして、「うちの子に合う道」を探すきっかけにしてください。

「うちの子は、この先どうなるのだろう」 進路が決まる時期でも、同年代の子たちが学校に行っているときでも、親御様の不安は尽きません。みんなが行けている場所に行けないという状況は、未来が想像できないからこそ、その孤独感と不透明さで心を重くします。 もし今、あなたがそのような不安を抱えておられるなら、私たちから一つ、心からの提案があります。 40年間の経験と、13年間の「生の声」 私たち青年生活教育支援センターは、不登校やひきこもりで困っているご本人とご家族を、40年近くにわたって支援してきました。そして、その支援の軌跡と、成功や葛藤の「生の声」を記録し続けてきたのが、私たちのブログです。 このブロ…

通信制高校に入学した引きこもりが社会に出るまで【自己紹介】 はじめまして。このブログでは、「通信制高校に入学した引きこもりだった自分が、どうやって社会に出ていったか」 をテーマに書いていきます。 自己紹介 僕は全日制高校ではなく、通信制高校に通っていました。理由は、中学生の頃から不登校になっていたからです。嫌なことから逃げてばかりで、学校に行きたくない気持ちが強かったのです。 このブログで伝えたいこと 引きこもりの時期は、将来が真っ暗に感じて本当に苦しかったです。でも、少しずつ外に出ることに挑戦し、アルバイトを始めたり、人とのつながりを持ったりして、なんとか社会に出ることができました。 このブ…