A.「全集中の呼吸」というのが出てきますね。それは、 「体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るよう、長い呼吸を意識し、体の自然治癒力を高め、精神の安定化と活性化をもたらす。」 「血の中にたくさんたくさん空気を取り込んで、血がびっくりした時、骨と筋肉が慌てて熱くなって強くなる。」 などという表現がされています。 呼吸によって血の流れがよくなり、細胞の隅々まで酸素が行き渡り、健康になるのは確かです。健康な分、声にもよい影響が出るでしょう。
40代位から交感神経が徐々に優位になってくるそうです。血圧も高くなります。血の巡りが悪くなると、血液が隅々まで行き渡らなくなるのです。 でも、交感神経優位で、白血球の好中球が大量に作られ、細菌やウイルスを捕食し、活性酸素で殺菌して消化酵素で分解します。
運動によって酸素は体内に入るのですが、同時に消費されます。ですから、呼吸の持つエネルギーを、全身の隅々までいきわたらせられているとは限らないのです。呼吸法の場合は、じっとしたまま、身体を動かさない方が、身体の必要としている場所に補給できる感じがあります。