堀内進之介『善意という暴力』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 堀内氏は、依存症の根本原因は個人ではなく社会にあると見る。 例えば、20世紀の思想家ジル・ドゥルーズと精神科医であったフェリックス・ガタリは、精神分析と心理学について、「今ある社会に適応できる人間を無条件に肯定している」と批判した。 個人的にも同感である。 「適応障害」「発達障害」という病名がある。これはある意味「社会病理」でもあると言える。 今月、僕は現役の精神科医、松本俊彦氏の本を読んだ。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本書では例えば、苦しんでいる人を助けるための…