Hatena::ブログ(Diary)

こにしき(言葉、日本社会、教育) このページをアンテナに追加 RSSフィード

April 21, 2017

ゼミ(2017年春学期)でやっていること

ゼミが始まった。

春学期前半(勝手に「第1クオーター」と呼んでいる)は、佐野直子『社会言語学まなざし』(三元社)を読む。


ゼミ生には全員毎回、

  1. 800-1000字の要約を提出する
  2. ディスカッショントピックを1個以上考えてくる

という課題をやってもらっている。


さらに報告者(報告グループ)には、

  1. レジメをつくって発表する
  2. テクストに即した読解問題(ちゃんと読めていれば簡単に解けるレベルの問題)を作る。
  3. 読解問題について「模擬授業」風をして、採点もする
  4. ディスカッションを仕切る

ということもやってもらっている。


進行もディスカッションも基本任せているので、自分がしゃべっている時間はトータルで10分程度しかない。物理的には楽なゼミだが、できるだけしゃべらないように我慢しているため精神的にはすこしツラい。さらに、事前の「仕込み」は結構大変。


第2回目と第3回目をつかって、同書第1章が終わった。


とくに第1章の後半は(文章表現自体平易なものの)理論的にはなかなか難しそうだった。


というのも、言語学(主流の言語学)との偏差から社会言語学の視座をあぶり出すという書き方になっているからだ。言語学そのものに馴染みがない社会学部学生にはなかなかきついんじゃないかと少し思った(この本に入る前に「超入門・言語学」的な本を読んでおいてもらったほうがよかったかもしれない)。とはいえ、みな頑張ってついてきてくれているのでありがたいが。

f:id:TerasawaT:20170421125007j:image

April 20, 2017

x, y, z の3次元を強引に2次元にプロット

x, y, z の3次元を強引に2次元で可視化するという方法

これはなかなかきつい。

正直うまくいっている気はあまりしない。

暫定版ということで。

f:id:TerasawaT:20170420164342j:image



N <- 30
x <- rnorm(n=N)
y <- jitter(x,6000)
z <- jitter(y,6000)

cor(data.frame(x,y,z))

zz <- sqrt(z-min(z)) + .5
zz.col <- 1-zz/max(zz)


plot(x,y,type="n")
 points(x,y,pch=16
  ,cex=zz
  ,col=grey(zz.col))


legend(locator(1),legend=c("max(z)","min(z)")
   ,cex=1.5  
   ,pch=16
   ,pt.cex=c(max(zz),min(zz))
   ,col=grey(c(min(zz.col),max(zz.col)))
 )

March 02, 2017

小学校英語賛成派はどこへ消えた?

2017年、「小学校英語論争」はもはや存在しない。


「賛成派」が消えたからだ。


小学校英語を推進する人たちが一番輝いていたのは90年代だと思う。


当時の世間児童英語に冷たく、「小学校英語なんか教えられるはずがない」と思っていた。

中学高校大学の英語教員なかにも「小さい頃から学ぶなんてもってのほか」と考える人も多かった。

逆境の中、賛成派は団結しなければならなかった。いくつかの団体学会は「小学校に英語を入れろー!」という声明すら出したほどだ。

関係者はみな、理論自身経験をもとに、子どもに英語を学ばせればこんな素晴らしい成果が得られると熱く語っていた。


それから20年、状況は完全に変わった。


政府既定路線はいまや「小学校から英語を始める」だ。

声高に「英語を入れろー!」と叫ぶ者はどこにもいない。

「子どもたちは英語学習を通じてこんなにも成長する」と熱く語る者もいない。


攻略すべき「目標」がなくなったからだ。

その代わり、行政から与えられた仕事をきちんとこなす役割の人が大量に生まれてきた。

こうなると、小学校英語に反対の人、不安に感じている人は困ってしまう。

誰に文句を言ったらわからなくなってしまうからだ。

誰も「小学校英語の有効性」を語らない。

文科省ですら語らない。

だから、「有効性なんてないんだ!」と批判もできない。


無責任体制のきわみである



チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?