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こにしき(言葉、日本社会、教育) このページをアンテナに追加 RSSフィード

July 23, 2016

July 19, 2016

未定義で「グローバル化」という言葉を使うのは禁止


自分のなかで)恒例の「こんな学会発表は嫌だ」シリーズ!!!!!!


英語教育学では「グローバル化が進展して云々」は枕詞になっているが、いやだからこそ、多くの人はその言葉を定義しない。さらに、引用文献にグローバル化理論の文献を引いている人はほぼゼロである教科書とか基礎的古典ですらない。

「グローバル化」が「地球は丸い」くらい、(厳密ではないけれど)おおよその共通理解が得られている言葉ならいちいち目くじらを立てるほどでもない。しかし、グローバル化はそうではない。

グローバル化に対する立場の有名な3類型に、「ハイパーグローバリスト(楽観派・悲観派)」「懐疑論者」「変革論者」というものがある

英語教育学では、ハイパーグローバリスト的用法がほとんどではないだろうか。印象では楽観派が9割、悲観派が1割、しかしいずれにせよハイパーグローバリスト、つまりグローバル化を所与の前提にしていることに違いはない。

一方で、現在のグローバル化の意義を「歴史的に見てそれほど大したことはない」とか「政治経済文化社会システム根本的な変革につながるほどのことでもない」と考える懐疑論者・変革論者的な理論には一切言及がない。たぶん知らないのだろう。

シンポジウム表題に「グローバル化」とデカデカと掲げる先生方もいるが、グローバル化理論に関する基礎的な教科書の1冊や2冊くらいは目を通してしかるべきではないか。


参考
JASELE2015発表資料(英語教育学における「グローバリズム」理解の問題点) - こにしき(言葉、日本社会、教育)

July 02, 2016