akehyon-diary

2018-08-12

[]生ける屍の結末

「黒子のバスケ」脅迫事件(「黒子のバスケ」の連載中止や関連イベントの中止を求めて、掲示板での脅迫や、上智大学での毒ガス発生や、食品への毒物混入)の犯人が自ら書いた手記。一読して分かる通り、相当な性格の歪みもあるけれど、検事が漏らしたとおり、非常に「地頭の良い」人物であることが分かる。お金がない中で犯行を行うために、さまざまな工夫を行っている。また、生育上同情すべき点も多々ある。

貧しい家庭に生まれ、両親はほぼ「育児放棄」に近い。学校ではイジメに遭い、性癖同性愛と、不利な条件が揃っている。高卒後は専門学校中退アルバイト一人暮らしをするが、その生活は「極貧」と言ってよい。それまでほぼ空調のない部屋で過ごしてきた著者にとって、拘置所をホテルのように快適と言っているのは本心からだろう。

おそらく来月、著者は4年半の刑期を終えて出所する計算となる(未決勾留期間160日を参入)。著者は本書の中で、出所したら自殺すると宣言しているが、何としても阻止する必要があると思う。確かに脅迫卑劣な本書の一部は、現代社会を考える上で、中学高校教科書に教材として掲載してもいいくらいの価値がある。本人はその方をいやがるかもしれないが。

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2018-07-31

[]スノーデン

オリエンタルラジオさんにささげる


スノーデン

あっちゃんいつものやったげて おお聞きたいか俺のスノーデン

そのすごいスノーデンを言ったげて 奴の伝説ベストテン

アメリカノースカロライナ生まれ 両親ともに公務員

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

アン・アランデン大学中退 インターネットにどっぷりはまる

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

イラク戦争に自ら志願 しかし両足骨折で除退

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

NSAからCIAへ CIAからNSAへ

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

横田基地でも働いていた 実はけっこう日本語できる

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

諜報機関監視に気付き 許せないことと覚悟固める

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

休暇を使って香港に飛び ジャーナリスト資料を渡す

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

アメリカ政府は暴露激怒 スノーデンの市民権を奪う

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

香港からモスクワに逃げる しかし空港で足止めされる

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

監視社会実態暴き そして自分監視をされる

スノーデンスノーデン スノーデンデンデデンデン

通信会社もIT企業も 国家組織の言いなりで

電話の会話やメールの中味は 諜報機関にダダ漏れさ

テロを防ぐため」それは口実で

ホント利権を守るため

デデンデンデデンデン デデンデンデンデデンデン


あの頃、バブル

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2018-07-15

[]終わらない「失われた20年」

 きたたんこと北田暁大東大教授による時評集だが、何と言っても読みどころは上野千鶴子氏の文章を徹底批判した第1章「脱成長派は優し気な仮面をかぶったトランピアンである」だと思う。元となった上野千鶴子氏の新聞記事話題になったので私も読んだが、ここまで徹底的に批判を加えるエネルギーには感服した。上野氏だけでなく、左派が「ネタからベタへ」、左派ナショナリストへと変容してしま危険を徹底的に暴き、下部構造(経済)を考えないと安倍政権を倒すことができないと説く。是非一読していただきたい。

終わらない「失われた20年」 (筑摩選書)

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2018-06-29

[]特権キャリア警察官

副題は「日本支配する600人の野望」。キャリア警察官の「出世」について詳述してある。特に第2章、山口敬之・元

TBSワシントン支局長によるレイプ事件をもみ消した中村格について詳しく書かれているところは必読である中村はそれだけでなく、同じTBSの薬物事件までもみ消している。理由は、「そうして支局長の時は逮捕しなかったのか」と整合性を問われるから。そして、そうまでして政権に媚びを売るのは、警察庁長官になりたいから。本当に腐っている。

東大同級生向山喜浩君が、情報通信企画課長出世していた。おめでとうございます(笑)

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2018-06-25

[]ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

随分と長いタイトルタイトル通り、人類学者の著者が、ボルネオのプナン族のもとでフィールドワークをして考えたことがエッセイ風に記されている。

このプナン族、日本人というか、先進国の人々とは考え方が大きく違う。まず「反省」ということをしないし、だれかが失敗したり、悪いことをしたりしても、その人を責めない。責めずに再発防止策を考える。

それと、所有にこだわらない。プナン族は基本的に、いまだ狩猟民族である。獲物が獲れればみんなで分け、獲れなければみんなで我慢する。

また、だれかに「ほしい」と言われたら、あげなくてはならない。惜しまずに物やカネをあげられる人が、ビッグマンとしてうやまわれ、ケチくさいことをすると権威は失墜する。

排泄などもあけっぴろげで、トイレではなく住居の周りに排泄する。「糞場」を通るとき、「あれは誰のだ」と批評したりする。

性については、「ペニス・ピン」という痛そうな習慣もある。亀頭に穴をあけて、骨やら木やらでできた棒を刺すのだ。もっとも近年では装着率は下がっているそうだが。

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2018-06-24 はじめての沖縄

先週は火曜、水曜、木曜と3日間の有給休暇をとって、息子と娘を「はじめての沖縄」に連れていった。小さい子たちを一度、海に入れたかったということもある。私自身は取材で十回近く沖縄に行っているが、純粋観光旅行は、大学時代以来、約30年振りといえる。

火曜日は午後に全日空機で那覇空港に向かい、まず県立博物館・美術館を見学レンタカーを借りて北部へ移動。オリオンモトブリゾートホテル宿泊した。オリオンビールの系列なんですね。

水曜日、朝食バイキングに出てみると、とにかく外国人観光客の数が多いことに驚愕した。大半は中国(含台湾)、韓国だろうと思われる。朝食後はホテルの目の前の海へ、そしてプールへ。4歳の息子より、2歳の娘の方が大胆に海で遊んでいた。

その後、隣接する美や海水族館に行った。残念ながら息子は疲れたのか、ベビーカーで熟睡していた。

ソーキソバやタコライスの昼食を取り、午後は今帰仁城跡へ。残っているのはほぼ石垣と門だけだが、城跡から見える景色は美しい。やっと息子が起きてくれた。

車で那覇に戻る。那覇市内の混雑は異様だ。沖縄第一ホテルに着いて、そこからレンタカーをTギャラリアに返すのに約30分もかかった。沖縄第一ホテル国際通りに近い街中にあるが、独特の雰囲気を持っている。夕食も、普段食べることのできないようま高級な品が並ぶ。子供たち向けではないが。

最後木曜日首里城へ。ここも30年以上前に訪れたはずだが、新しい建物建設され、すっかり中身は変わっているそうな。道理で印象が残っていないはずだ。

[]はじめての沖縄

「はじめての沖縄」といえば岸教授のこの本。便利なガイドブックでは全くなく、むしろ沖縄に向き合うわれわれの姿勢問題にしている。

はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)

私が行っている地域情報化政策に関する調査は、個人と向き合うというよりは自治体を対象とするものだが、それでも「どのような立ち位置に立つか」という問題回避できない。一言で言えば政府は、金で沖縄を黙らせる手段の一つとして地域情報化政策活用している。

離島の地域情報化政策

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2018-05-25

[]政治を科学することは可能

河野勝早稲田大学教授論文集。なぜ安倍内閣支持率は何度も復活するのか、東日本大震災の被災者にどのような態度を取るのが正しいのかといった思索が展開されるが、もっとも興味深かったのは、憲法を扱った第九章「なぜ憲法か」だ。憲法と民主主義との矛盾を剔抉し、どちらも暴挙専制から人々を守る制度ではあるが、「民主主義と憲法とは本質的に逆の方向を向いている」と指摘する。「行政権」が誤訳であるという指摘にもウロコが落ちた。本来、「行法権」あるいは「執行権」と呼ぶべきだとするのである

政治を科学することは可能か (単行本)

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2018-05-11

[]ジェイン・オースティンに学ぶゲーム理論

ジェイン・オースティン小説からゲーム理論を解説する異色の理論書。ゲーム理論といっても、おなじみの「利得行列」は第2章に数枚出てくるだけだし、登場人物の行動を戦略という点から読み解く色彩が強い。立場の強い人間は、相手気持ちに注意を払わないという記述が何度も出てきて印象に残った。

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2018-04-16

[]ダークスター

懐かしい感じのする宇宙船もの宇宙船爆弾が知能を持っているところから、人工知能の先取りと言えなくもないが・・・爆発しようとする爆弾を、哲学現象学)を使って説得するところなど、面白い

[]マダムと女房

買っておいておいたのだがなかなか見る機会がなく、今日になって学生たちと一緒に視聴した。有名な、日本初のトーキー作品。こんなマンガチックな、ユーモラスな作品だったのか。トーキーの特徴を生かし、さまざまな音があふれている。主人公作家ちょっと高橋ユキヒロに似ている。

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2018-04-13

[]養子縁組社会学

東京大学に提出された博士論文(を加筆訂正したもの)。日本人にとって血縁がどんな意味を持つのかという問題を、養子をとった親、ならびに、養子自身へのインタビューから明らかにしようとするものだが、問題の複雑さが見えたというところで終わっている。

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