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2017-05-14

[]二重生活

主人公修士論文執筆中の大学院生である珠(門脇麦)。篠原教授(リリー・フランキー)に論文相談に行くと、無作為に選んだ人を尾行して、人間実存を考えたらどうかと提案される。珠は書店で、隣人(長谷川博己)が営業している姿をたまたま見つけ、彼を尾行することにする・・・

原作小池真理子小説らしいが、あまり納得の行く物語ではない。篠原教授自殺してしまうのだが、その理由もよく分からない。珠は子供のころに父親を亡くしているが、母親大学院までの学費下宿代をすべて負担しているのだろうか、そこのところもどうも気になる。下宿管理人のおばさんを演じているのが烏丸せつ子らしいのだが、あまり老けていて気がつかなかった。

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2017-04-29

[]FAKE

ゴーストライター騒動発覚後の、佐村河内守夫妻に密着して撮影されたドキュメンタリー告発した神山さん、告白した新垣さんとは別の視点から事件が描かれる。障害者手帳は返納することになったが、佐村河内氏がなんらかの聴覚障害を負っていることは間違いなさそうであるし、佐村河内氏と新垣氏との「共同作業」がどのようなものであったのかも、真実は分からない。ただ、佐村河内夫妻の夫婦愛はなぐさめにはなる。

最後、森監督は佐村河内氏に、本当に音楽を好きなのか、と迫る(その前段として、外国人ジャーナリストが、なぜ楽譜の読み書きを覚えなかったのかと詰め寄る場面もある)。そしておそらく初めて、佐村河内氏がキーボードを演奏し、作曲して自作曲レクイエムを演奏する場面がある。この曲は素朴なものだが、佐村河内氏が実際に作ったのだとしたら、悪いものではない。佐村河内氏と新垣氏の「共同作業」「合作」だとする主張にも、一定説得力はある。

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2017-04-11

[]裸足で逃げる

家庭に恵まれず、ダメ男に誘惑され、子供を持って生活のためにキャバクラ売春といった夜の産業に足を踏み入れざる沖縄若い女性たちに取材し、その生活のありさまを描き出した。その中でも看護師にまでなった女性がいるのはひとつの希望か。

しかし何でダメ男に引っかかってしまうかな・・・まさかダメ男しかいないということはないだろうが。

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2017-04-08 入園式

3歳の息子、いよいよ幼稚園入学入学式に行ってきた。しかし、落ち着きのなさは私譲り。他の子がきちんと座っている間、あちこち走り回り、また、看板の前で記念写真を撮ろうとしても、まったくじっとしていない。うーん、不安だ。

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2017-04-02

[]ブレイクアウト

ニコラス・ケイジニコール・キッドマンが初の夫婦役。彼らが一人娘と住む豪邸に、4人組の強盗(一人は女)が覆面突入する。彼らは夫に、金庫を開けるように要求するが、夫は強硬拒否。そのうち、強盗の中でも仲間割れが起き、また、妻は強盗の一人を知っているようだ。事件ウラには何があるのか・・・。俳優たちの演技はいいし、脚本も考えられてはいるのだが、強盗の弟の方が兄をだましていたという結末は苦い。兄は弟を愛しているのに、兄はつらいな。

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2017-03-27

[]フェアユースは経済を救う

弁護士や企業人を経て著作権法学者になった著者が、フェアユース活用して著作物活用を促進し国際競争に伍してゆくべきとの主張を述べる。フランスで、ジャンヌネーからラシーヌに国立図書館長が代わった途端、グーグルとの対抗ではなく提携に舵を切ったとの指摘に驚いた。

[]沖縄新聞は本当に偏向しているのか

百田尚樹の、沖縄新聞はつぶすべきといった放言は今も記憶に新しい。本土人、特に政権に近いところには、沖縄犠牲にするのが当然という考えがあるのではないか。フリージャーナリスト安田浩一氏が、沖縄新聞記者取材して、基地問題を中心にそのポリシー本音を聞き出す。沖縄をネタとして消費するのではなく、どう沖縄課題を自らのものとして引き受けるのかという指摘はその通りだ。

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2017-03-17

[]AI時代の働き方と法

著者は神大法学部の労働法の教授で、本書も人工知能について詳しく書かれたものではなく、労働法の入門書でありその将来展望という色彩が強い。ただ最後になって、労働法の出番はなくなるとか、人間摂食と生殖に専念するのではとか、ぶっ飛んだことも書かれている。

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[]批判する 批判されるジャーナリズム

慶應大石裕教授著作朝日新聞社雑誌『Journalism』などに書かれた文章を集めたもの。よくも悪くも常識的に書かれていて、悪い本ではない。だが、ジャーナリズム論って、いったいなんだろう、とも思う。本書の中で大石教授は、ジャーナリズムに対する様々な注文を述べているが、ジャーナリストは聞き耳を持つだろうか?良心的なジャーナリストなら持つかもしれないが、新聞記者やテレビ記者基本的にチームで仕事をしていて、本人の裁量は小さいだろう。そんなこと言われても・・・と思うのではないか。それと、ジャーナリズム論の学者はやはり圧倒的に、何らかの知的な強みをジャーナリストに対して持つべきではないのだろうか。それは、数理的な分析手法かもしれないし、海外の事情について通じていることかもしれないが、そうでなければ、ジャーナリスト自身も次々と大学教授へと「天下り」する中、単にバカにされるのがオチではないのか。

それともう一つ、査読についても考えさせられる。本書の論考はすべて「査読なし」であるマスコミ学会でもなんでも、本書の論考を学会誌投稿したら、おそらく査読は通らないだろう。新規性や、論理展開の点で、文句が付くであろう。自由に依頼原稿を書くには、うまく地位を得て大石先生くらい偉くなるしかなく、しかし、地位を得るためには、つまらない査読者に注文に、営々と応え続けなくて、査読論文の数を増やさなくてははならない。

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2017-03-06

[book}対称性と数学

対称性には様々な種類がある。左右(鏡映)対称、回転対象、平行対称、すべり対称など。それをシステムに表すのがConwayの記号で、これによって模様の分類ができる。平面だけでなく球面などにも拡張可能。さらにオイラーの多面体定理や群論にまで進んでゆく好著。

[]日本人の考え方 世界の人の考え方

ダニエル・ベルの脱工業社会論やマズロー欲求階層論を参考に世界横断的に行われてきた「世界価値観調査」の第6回をまとめたもので、生活感・社会感・政治感などさまざまな有益調査結果が載っている。日本人幸福感は国際的にみると中位であるが、寛容度は低いといったことがわかる。「アラブの春」後のエジプトがひどい状態であることも現れている。

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2017-03-04

[]ハーフリアル

著者の博士論文であり、そのままゲーム研究代表的著作となった。ゲームの理論について、具体的なゲームを例に引きながら周到に論じるものだが、どこか物足りなさが残るのはなぜだろう。あまりに慎重だからか。

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[]紙と人との歴史

紙の歴史についての本は先日も読んだが、本書の特徴を挙げると、中国について詳しく、特に白居易の生涯についてかなり詳細に記述してある。モンゴル人がバグダートの図書館破壊したくだりでは怒りを禁じえなかった。西洋ではルターがひとつの焦点。

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2017-03-03

[]ゾンビ

特殊書店タコシェ店長映画ライター作家兼ミュージシャンの3人がゾンビ映画を論じる本で、制作の経緯などがかなり詳しく調べられているところはよいのだが、ほぼ伊東美和氏が書いていて、中原氏の文章など最後の20ページくらいしかない。



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