ドラフトを前に

昨日届いた雑誌『Number』は
ちょっと気が早いですが、NPBのドラフト特集でした。
その最後のほうの「読者の声」的なページ
(「言わせろ!ナンバー」だったかな?)に
早稲田大学の斎藤投手に行ってもらいたい球団
アンケートがあって、なんとわれらが
広島東洋カープが4番目に得票数が多かったようです。


1位 ヤクルト は『六大学の星→神宮が本拠地のヤクルト』
2位 読売   は『まぁ、良くも悪くも人気球団』
3位 楽天   は『田中将大投手と同じチームで見てみたい』


という理由かなぁ〜?となんとなく想像できるのですが、
カープの4位は『なんで?』って感じです。
カープを推した方のコメントが2つほど掲載されていたのですが、


おひとかたは、「まえけんが成長しているし、大竹投手が完治して
 黒田投手がもし戻ってきて、そこに斎藤投手が加わったら4本柱で
 投手王国復権が見えてくる」というようなコメントでした。ナルホド。


もう一人の方は、「カープは有名・無名を問わず選手の育成に
 定評があるから」とか。えー、いつの時代のお話ですかな?
確かにカープは「育てて勝てるチームを作る」時代がありましたが、
それも今は昔ではないでしょうかね?


わたくしは「『サイトウユウキ』が同チームに2人いてオモロイから」
と答えることでしょう。




というわけで(どういうわけ?)、前置きが長くなりましたが、
カープの1980年以降の主な指名選手を調べてみましたところ、


1980年 1位 川口和久(お、いきなりエース級。当たりだ!)
1981年 1位 津田恒美(2年連続当たり。カープ初の新人王)
1982年 1位 西田真二(4番も張った代打の切り札)
1983年 1位 川端順、2位 小早川毅彦、3位 紀藤真琴(この年は大豊作)
1984年 1位 杉本正志、2位 正田耕三(正田さんはカープでスイッチ転向、首位打者獲得など花開きましたね)
1985年 1位 長冨浩志、2位 高信二(長冨さんは新人王だけど、高さんは渋いね)
1986年 1位 栗田聡、2位 小野一也、3位 緒方孝市(緒方さんぐらいか…)
1987年 1位 川島堅、2位 石貫宏臣、3位 北原喜久男(ひとりもわからん)
1988年 1位 野村謙二郎、2位 佐藤裕幸、…5位 江藤智(ノムケンと江藤さん)
1989年 1位 佐々岡真司、2位 仁平馨、…4位 前田智徳、…6位 浅井樹(この年は全球団をみても豊作年)
1990年 1位 瀬戸輝信、2位 小野幸一、3位 高橋英樹(この年はタカハシヒデキが話題になったね)
1991年 1位 町田公二郎、…4位 金本知憲(町田さんのほうが評価が高かったのね)
1992年 1位 佐藤剛、2位 菊地原毅(菊地原さん、シーズン最多登板(当時)とか貴重な中継ぎでした)
1993年 1位 山根雅仁、2位 上田好剛、3位 玉木朋孝、4位 福地和広(福地さんカープを出てから盗塁王
1994年 1位 山内泰幸、2位 嶋重宣、3位 朝山東洋、4位 高橋建、5位 横山竜士(これは豊作年)
1995年 1位 長谷川昌幸(期待されながら輝いたのは13勝を挙げた2002年ぐらい。オリでがんばって!)
1996年 1位 沢崎俊和、2位 黒田博樹(澤崎さんも輝いたのは1年目だけでしたね。黒田投手が大収穫)
1997年 1位 遠藤竜志、2位 兵動秀治、3位 林昌樹、4位 小林幹英、5位 倉義和(下位指名選手で収穫)
1998年 1位 東出輝裕、2位 井生崇光、3位 矢野修平、4位 森笠繁、5位 小山田保裕、6位 新井貴浩、7位 酒井大輔、8位 広池浩司(『松坂世代』が高卒で入った年ですね)
1999年 1位 河内貴哉、2位 木村一喜、3位 栗原健太、4位 末永真史、5位 佐竹健太、6位 苫米地鉄人(河内投手、期待されながら育成選手としてもがいてますね。クリケンこの年かぁ)
2000年 1位 横松寿一、2位 廣瀬純(廣瀬選手も10年選手になるのですね〜)
2001年 1巡目 大竹寛、3巡目 大島崇行、4巡目 石原慶幸、5巡目 山本翔、6巡目 国木剛太、7巡目 山本芳彦、8巡目 筒井正也、9巡目 天谷宗一郎(天谷選手、こんなに下位指名だったのね)
2002年 自由枠 永川勝浩、2巡目 吉田圭、4巡目 鞘師智也、5巡目 松本高明(鞘師選手、先日戦力外になりましたね。淋しい)
2003年 1巡目 白浜裕太、3巡目 比嘉寿光、4巡目 尾形佳紀、5巡目 仁部智(尾形さんと比嘉くんブログのひとは同期だったのかぁ〜)
2004年 1巡目 佐藤剛士、3巡目 森跳二、4巡目 丸木唯、5巡目 小島紳二郎、6巡目 梅津智弘、7巡目 金城宰之左、8巡目 田中敬人(梅津投手以外はパッとしませんねぇ〜)




ここから指名制度がさらに複雑になっています。


2005年
<高校ドラフト> 1巡目 鈴木将光、2巡目 今井啓介、3巡目 斉藤悠葵、4巡目 相澤寿聡
<大・社ドラフト> 3巡目 梵英心、4巡目 梅原伸亮、5巡目 飯田宏
第二次(育成) 1巡目 中谷翼
(う〜ん、今一軍で活躍しているのは梵選手、斉藤投手、今井投手ぐらい?)


2006年
<高校ドラフト> 1巡目 前田健太、3巡目 会澤翼
<大・社ドラフト> 希望枠 宮崎充登、3巡目 上野弘文、4巡目 青木高広、5巡目 中東直己
第二次(育成) 1巡目 山中達也
(やっぱりまえけんでしょう。會澤選手も獲得できてよかった。青木投手、宮崎投手はもっとがんばりましょう。中東選手、上野投手ははい上がってきてください)


2007年
<高校ドラフト> 1巡目 安部友裕、、3巡目 丸佳浩、4巡目 中村憲
<大・社ドラフト> 1巡目 篠田純平、3巡目 小窪哲也、4巡目 松山竜平
第二次(育成) 1巡目 山内敬太
(小窪選手が活躍中。篠田投手は微妙。丸ちゃんガンバレ。中村選手は戦力外で育成選手として再契約)




他球団の裏金問題の影響か?また制度が変わります。


2008年 1位 岩本貴裕、2位 中田廉、3位 小松剛、4位 申成鉉
    第二次(育成) 1位 松田翔太
(ガンちゃんを獲得できたのは大きい。中田投手も大阪出身ですが広陵ということで応援したい)


2009年 1位 今村猛、2位 堂林翔太、3位 武内久士、4位 庄司隼人、5位 伊東昴大、6位 川口盛外
    第二次(育成) 1位 永川光浩、2位 中村亘佑
(春夏の甲子園優勝投手を獲得して話題になりましたね。しかし、武内投手あたり潜在能力は高いと思います。これからやね。)




ざっと見てきましたが、1980年代前半まではいいのですが、
それ以降で期待されたとおり(それ以上)に大成した投手といえば、
佐々岡さん、黒田投手、永川投手(2010シーズンはケガに泣いたが)、
前田健太投手ぐらいかなぁ。そのほかいい働きをしてくれているのが
下位ながら横山投手、梅津投手あたりか?大竹投手にはもっとがんばってほしい。


それに対して、期待されながらも故障に泣かされ短命に終わったり、
才能が開花しなかった投手として、澤崎投手、小林幹英投手、
山内投手、長谷川投手あたりが挙げられると思います。
特に1990年代後半からの投手の多いこと。
そのころのカープといえば、慢性的な投手不足で
有望な投手が酷使され、つぶ(さ)れたケースが多いようです。
投手不足が改善されることなく現在に至るといったところでしょうか。



結論:今のカープは選手(投手)の育成がうまくいっているチームではない!
   黒田投手やまえけんは、たまたま(自分の力で)伸びた投手。




で、ここで思い出されるのが、先日のノムケン発言。


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―長期離脱の故障者が目立った原因と対策は。

 練習のさせすぎか、させなさすぎかという話に行き着くが、投手と野手の違いなどいろいろある。チームとしての管理も問われるかもしれないが、やはり自分の体は自分で管理すべきだ。


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…えーっと、少なくとも投手に関しては練習でも試合でも
投げさせすぎでしょ?『投手の肩は消耗品』ですからね!
ノムケン監督に大野コーチ、頼むから有望な若手投手を
潰さないでくださいね。








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