いなりずしと太巻きのセットのこと。
由来は、歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」に登場する遊女「揚巻」。
「揚」→油揚げ→いなりずし、「巻」→太巻きとかけて、このセットを「助六」と呼んだ。
花川戸助六。歌舞伎の登場人物。
黒の紋付に江戸紫の鉢巻、腰の尺八、蛇の目の傘がトレードマークのイケメン。
原形は上方の心中話だったりする。
歌舞伎十八番の一「助六由縁江戸桜」の主人公であり、同演目の通称でもある。
ついでにいうとバックミュージック(團十郎系=河東節、菊五郎系=清元、三津五郎系=常磐津、その他=長唄)の名称も「助六」と名づけられている。
歌舞伎では、「曽我兄弟の仇討」で有名な曽我五郎の変名と位置付けられている。
元禄時代に似たような格好でぶいぶいいわせた人がモデルとも、それよりもうすこし後の大口屋暁雨という通人がモデルとも言われている。