外来者の到来前に、その地域に住んでいた民族。字面の意味合いとしては「先住民」なり「原住民」とほぼ同じである。 厳密には、民族ないしは民族集団としてのアイデンティティや権利やその他諸々を強調する文脈で用いられる面が大きい。 極端に色分けすると、
とすることも可能ではある。 言うまでもなく、どう定義するかは政治的な問題であり、現実の利益の争いでもあり、指示対象は確定していない*1。よってこの問題をテーマとする場合以外は先住民と表記する方が無難で分かりやすくはある。
*1:国連における「先住民族宣言」に関する再質問主意書と答弁本文などを参照
カナダ・ブリティッシュコロンビア州内陸部のプリンス・ジョージは人口7万人を抱えるある州内最大の都市だ。そこから太平洋を臨む西部の都市プリンス・ルパードへとつながるおよそ724kmのハイウェイ16号は、1960年代末から今日に至るまで多くの悲劇を生み、“Highway of Tears (涙のハイウェイ)”と呼ばれるようになった。 ハイウェイ16号沿いにはヒッチハイク禁止を呼び掛ける看板が カナダ国家警察(王立カナダ騎馬警察;RCMP)によればこのハイウェイ近郊では、女性13人が殺害され、5件の失踪事件が起きたと報告されている。だが地域住民らの訴えによれば不自然な失踪や犠牲者の数は40人以上では…
アメリカ雑誌Time1/23 ブラジルの新大統領ルーラは、ボルソナロ前大統領が行っていたアマゾン先住民ヤノマミ族におこなっていた迫害を「虐殺」と非難しました ボルソナロ前大統領は、採掘が禁止されている国家保護地域で数千人の金採掘者を可能にしていました。現在、鉱山労働者は、川を水銀で汚染し、森林を破壊したとして告発されています。 違法行為を規制する国家の能力や関心はありませんでした。ボルソナロ政権下では、金採掘は自由参加でした この結果、水資源の水銀汚染と土壌環境悪化によるマラリア蚊の大量発生でボルソナロ政権の最後の 4 年間で、5 歳以下の子供の死亡率は、前政権に比べて 29% 跳ね上がりまし…
今週のお題「地元自慢」 森は涼しい 先日、「森のムラブリ」という映画を観ました。 インドネシア最後の狩猟民といわれるムラブリ族に、言語学者の伊藤雄馬さんがインタビュー。昔は森で自給自足していたムラブリも、今はほとんど里に降りて、タイのモン族の手伝いをするなどしてモダンな生活をしています。森で昔ながらのスタイルで家も持たずに移動生活しているのは僅か二十人程度だそうです。 自然の中で生まれ、自然の中で生活し、自然に死んでよしとするムラブリ。他人も自然もコントロールしようとしない。伊藤さんはムラブリ族に出会ってから、いかに自分が不要な物やルールや価値観に囲まれているか、生活を見直すきっかけになったそ…
(平沢屏山とその時代展) ★平澤屏山とその時代 展 市立函館博物館、2022年6月28日(火)-10月16日(日) (WEBサイト→) hakohaku.com 近年、北海道を含む日本北辺の先住民族アイヌの人びとやその文化に対する関心が高まりをみせています。函館市はアイヌの生活用具など、著名なコレクションを所蔵していますが、同時に「アイヌ絵」と呼ばれる絵画の一大集積地でもあり、アイヌ絵師・平沢屏山が活躍した地でもありました。2022年(令和4年)は、平澤屏山の生誕200年を迎えることから、函館市などが所蔵する平澤屏山の作品を一堂に集め、それらを生んだ時代や、当時の箱館(函館)を合わせて紹介しま…
★イヌイトの壁掛けと先住民アート展 北海道立北方民族博物館、2022年7月16日(土)-10月16日(日) (WEBサイト→) hoppohm.org (イヌイトの壁掛けと先住民アート展) イヌイトの壁掛けは、カナダのベーカーレイク(カマニトゥアク)で誕生しました。1950年代からイヌイトの女性が現金収入を得る手段として、ミシンを使った衣服づくりが奨励され、その端切れを使って作られるようになったと言われています。 壁掛けに表現されるテーマは極北のくらしの様子や、動物や自然、伝えられてきた民話や神話です。するどい観察眼でとらえたモチーフが、毛皮の衣装を作ってきた縫製技術と独特の色彩感覚で表現され…
カナダ公共放送CBC6/21 ニューファンドランド・ラブラドール州にあるJens Haven 記念l Schoolでは、イヌイットの子供たち8年生(日本の中学生)が2月から、カヤック作りのワークショップを行っています ワークショップでは、電動工具を使いません。カンナとノコギリを使います。イヌイットコミュニティの15人のティーンエイジャーがチームを組んで、何世紀にもわたって使用されていた祖先を作るのと同じようなカヤックを作るというプロジェクトです。伝統的手法では、カヤックの完成には80から100時間かかります。 伝統的カヤック造りの伝承者がいなくなりつつある現代では、ワークショップはカヤックを造…
またぞろ例の「竹博士」が喜びそうな話を聴いた。 そこは遥かなインド洋、ベンガル湾南東部。インド亜大陸本土から隔つること実に1300㎞東の彼方。翠玉を溶き流しでもしたかのように澄んだ海に囲まれて、アンダマン諸島は存在している。 「世界で最も孤立した地域の一つ」――。 そんな呼び名も高い地だ。 何年か前、例の宣教師殺害事件でいっとき世上を騒然とさせた北センチネル島なども、このアンダマン諸島を構成する一島であり、上の評価が決して看板倒れでないと如実に示すものだろう。 (Wikipediaより、北センチネル島) さて、そんな世界の果てのような地で。 原住民らがその身体を保つため、口にしていた食物とはい…
「身構えるカマキリ」という記事を3つも4つも投稿してしまっていた。どうやら更新するたびに分裂していたらしい。これはなぜか?つまるところカマキリは細胞分裂で増えるエイリアンなのだ。カマキリはパンスペルミア説を身をもって証明していたのだ。 パンスペルミア(pansu phelhuvmi'a)は、パンゲア大陸に住む民族であるカミキ=リムシ族のフンコ=ロガシ語で「カマキリ」を意味する単語である。もともとはパンス1語でカマキリという意味だったが、「硬すぎる上に汚すぎて食べられたものではないカマンベールチーズのように」などという意味の副詞パンス(phansu)と似ていて、勘違いされやすいので、うしろに「痔…
アマゾンプライムでの映画視聴 63作品目は… 「ウインド・リバー」を 視聴しました。 厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”で見つかった少女の凍死体―。遺体の第一発見者であり地元のベテランハンターのコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)は案内役として、単身派遣された新人FBI捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)の捜査に協力することに。 ジェーンは慣れない雪山の不安定な気候や隔離されたこの地で多くが未解決事件となる現状を思い知るも、 不審な死の糸口を掴んだコリーと共に捜査を続行する...。 (Amazonプライムより)…
「おお、光の神よ!」 三分前まで正気に見えた。 母を手伝い家事にいそしむ、純朴な少女に見えたのだ。 それが今やどうであろう、印象は完全に一変している。 (狂女であったか、この娘――) 頓狂な叫びを上げるなり、 引き千切るような慌ただしさで服を脱ぎだし、 一糸まとわぬ姿になると、 「おお、光の神よ!」 再び叫んで、脇目もふらさず戸外へ駆け出す、 そんな所業を目の当たりにした以上、客人としては頭脳の調子を疑いたくもなるだろう。 ましてやここは腰蓑一丁だろうと過ごせる、熱帯の如き場所でない。むしろその逆、正反対といっていい。 極北である。 寒風身を切るアラスカである。 インディアンが居住する、簡素な…
NHKBSで放送された1975年のアメリカ映画「風とライオン」を録画、じっくり鑑賞させて貰った。 私自身の記憶に残る10本の映画を挙げろと云われると、この映画はそのひとつになるだろうと思ってる。 私はこの映画を公開直後に大阪道頓堀の「松竹座」で観た気がするので、多分昭和50~51年頃で遠い昔の事ながら鮮烈な印象があり、毎日の録画ルーチンで番組表にこの映画を見つけたときはとても嬉しかった。 20世紀初め1904年の北アフリカ・モロッコが舞台、植民地化の荒波が寄せる時代で、これに抗するベルベル人・リフ族の首長がアメリカ婦人とその二人の子供を誘拐、当時のアメリカ大統領・セオドア・ルーズベルトと駆け引…
「SNUG Journal」 へようこそ! 「対話の場づくり屋 SNUG」にまつわる情報や活動内容、対話の場づくりに関するトピックを毎週金曜日にお届けします。ライターはSNUG代表の長谷川友子です。 このSNUG Journalは二週間ぶりです。札幌は桜が満開だそう(部屋からあんまり出ていない…忙しいからではなく、単に出不精…。)。気候変動の影響で年々桜の開花が早まります。 さて、今回は第23号。今回と次回で、SNUGとして私長谷川友子のスタンスの変化と、これからの対話の場づくりやファシリテーションについてお届けします。今回は前編、SNUG、私長谷川友子のスタンスの変化について。 今週もぜひ最…
「ニュージーランドに留学したいけど、主食や食文化はどうなのか」と気になりますよね。異なる食文化であれば、食事マナーも気をつけたいことろです。 ニュージーランドの美味しい食べ物や料理、食文化について紹介します。私の体験談もお伝えします。 まだあまり知られてないニュージーランドの食文化は、想像以上に食の宝庫です。もしもニュージーランドでしか食べられない食べ物に出会えたら、あなたはとてもラッキーです! 【目次】 ニュージーランドの種類豊富なシーフード 要因1. 地理 要因2. 移民文化 要因3. 気候と土壌 ニュージーランドの食文化と歴史的背景 要因1.多様な食品が取り入れられた 要因2. 先住民族…
『獣の奏者エリン』『鹿の王』『守り人』シリーズなど、壮大なファンタジーを描く小説家上橋菜穂子の、民族学研究者としての側面を出した1冊。 とはいっても本書は研究書ではなく、その語り口は子どもでもわかるほどに平易で、しかし大人が読んでも深く楽しめる。こういう文章を書ける時点で、まずもって稀有な書き手さんだと思う。 本書の主題はオーストリアの先住民族、アボリジニだ。その中でも著者が研究のテーマとしたのは、「昔ながらの伝統的な暮らしを保った」人々ではなく、入植者とともに暮らし、街に溶け込むことを選んだ、タイトルの表現を借りれば「隣の」アボリジニたちである。外見からはまったく区別がつかず、普段の暮らしぶ…
5chアニメ速キラの経歴ってヘリオポリス崩壊後オーブ本土に帰ってナチュラル用OS作った後いつの間にか恋仲になってたラクスの手引でフリーダム強奪して各地を転戦してたってことになるんだよな…そんでここまで書いて気付いたんだけどフリーダムの強奪ってザフトからはオーブの犯行って認識されてるんじゃ…5chアニメ速 1ラクスの手引だよ!5chアニメ速 281>>1キラとアスランが幼馴染アスランとラクスが元婚約者キラとラクスが現恋人カガリとキラが兄妹アスランとカガリが現恋人……なんでキラとアスランが友達やれてるのか分からない……if(typeof(adingoFluct)!="undefined") adi…
4月の満月は24日。 朝から雨だったので、今夜の満月を見れないかも知れないと思ってた。しかし奇跡的に雨はやんだ。次男が家に来た日だったので、次男を送りがてら、満月見に外に出た。雨が降ったお陰か、空が澄んで満月が とても綺麗だった。 ピンクムーン。ピンクって名前がついてるけど、ピンクに見える訳ではない。アメリカの先住民族がそう呼んでいたからついた名称である。 (あくまでもアメリカでの名称だと思う。他の国ではなんて呼んでるのか?調べたけど出てこなかったので…まぁ満月は満月としか呼ばないんだろうね) 次男に月の満ち欠けの周期を問われて、 「28日じゃない?!」って言ってしまった。 が 月の周期は29…
タイトル: 「食と文化:世界の味覚探求」 食べ物は、私たちの生活に欠かせない一部であり、文化を通じて深く結びついています。世界中のさまざまな食文化は、その地域の歴史や環境、宗教、社会構造など様々な要素に影響を受けています。ここでは、世界各地の食文化を探求し、その多様性と豊かさを考察します。 1. **アジアの味覚旅行**: アジアは、その広大な地域と多様な文化で知られています。中国の豊富な調理法や食材、日本の精巧な料理技術、インドのスパイスの香り豊かな料理など、アジアの食文化は世界中で愛されています。また、各地域ごとに異なる食習慣や食材の使い方も興味深いものがあります。 2. **ヨーロッパの…
1、大 衆 脳は大丈夫か 血液は気持ちよく流れているか 心臓は初恋のお相手 日影麗淑子さんにドキドキしているか 正直言って情熱は移ろうが脈拍はしっかりしてる 2,アレゲーニ山脈 俺はアレゲーニに住む先住民族だ アバリジニーと言う 親戚はアパラチア山脈一帯に住んでいる 広大な山脈を仰ぎ見れば戦争などしなくても生きていけるぞ そう思うだろう 一度、遊びに来い
タイトル: "食べ物が織りなす物語:世界各地の食文化の魅力" 食べ物は、私たちが生活する上で欠かせない要素ですが、単なる栄養源ではありません。それは文化や歴史、人々の生活様式や価値観を反映したものでもあります。世界各地の食文化は、その土地の歴史や民族、気候、地形など様々な要素によって形作られています。今回は、いくつかの興味深い食文化を紹介し、その魅力について考察してみたいと思います。 1. **日本のおせち料理**: 日本では、新年を迎える際に家庭で食べるおせち料理があります。これは、年越しに家族が集まり、特別な料理を食べるという伝統です。おせち料理には、地域や家庭によって異なる独自のレシピや…
タイトル: 「食べ物を通じて世界を旅する:文化の味覚」 食べ物は、私たちが生活する上で欠かせないものです。しかし、食べ物は単なる栄養源ではありません。それは文化、歴史、そして人々の生活の一部です。この記事では、食べ物の文化に焦点を当て、世界中のさまざまな国々の料理がどのようにしてその国々の文化や歴史を反映しているのかについて探求してみたいと思います。 まず、イタリアの料理を考えてみましょう。イタリア料理は世界中で愛されていますが、これはイタリアの地理、歴史、そして家族の重要性に根ざしています。パスタやピザなどのイタリア料理は、地域ごとに異なるバリエーションがありますが、それぞれが特定の地域の伝…
タイトル:「食べ物の文化:世界を味わう冒険」 食べ物は、私たちが生きる上で欠かせないものだけでなく、文化や歴史、地理、さらには個々人のアイデンティティにも密接に関わっています。世界各地にはさまざまな食べ物の文化が存在し、その多様性は私たちに驚きと喜びを与えてくれます。 一つ目の文化は、イタリアの食文化です。イタリア料理は世界中で愛され、その豊かな味わいとシンプルな素材へのこだわりが特徴です。パスタやピザ、トマトソースなどが代表的な料理ですが、地域ごとに独自の伝統や食材が存在し、その多様性は驚くべきものです。 次に挙げるのは、日本の食文化です。日本の食文化は季節感や美意識が強く反映されており、和…
『琉球怪談』 現代実話集 闇と癒しの百物語 小原猛 ボーダーインク 2011/2 <キジムナー> ・たとえば沖縄でもっとポピュラーな妖怪であるキジムナーは、戦後という垣根を越えると、急激に目撃例が減少している。取材していく中でも「戦前はキジムナーがいっぱいいたのにねえ」「戦後すぐはいたけど、もういないさ」という、オジイ、オバアの声を聞いた。 もしかしたら戦争でのウチナーンチュの意識が変わり、キジムナーの存在を受け入れなくなってしまったのかもしれない。沖縄戦、という次元を超えた壁が、怪の世界にも立ちはだかっていることを、身を持って実感した。 <戦後の駄菓子 キジムナーのはなし1> ・Nさんはとあ…
(2024/4/24) 『日本怪異妖怪事典 中部』 高橋郁丸、毛利恵太、怪作戦テラ、朝里樹 笠間書院 2022/8/26 <井戸菊の谷の狒々> ・筆者命名。富山県中新川郡上市町伊折の話。 『三州奇談』巻之五に「異獣似鬼」として記されている。 この猅々は風雲を起こして風の中を飛行する。よく人を引き裂いて、投げ散らかして捨てるのだという。 昔、伊折村に源助という樵がいた。彼は大力で足も速く、二、三人の友と山で猟をして獣の肉を食おうと山に入ったところ、一日のうちに猿や狸などを70匹余り、刀を使わず拳で打ち殺してきたというほどの覇気の者であった。ある時、井戸菊の谷という所に樵たちが初めて入ろうとしたら…
人類学Aの講義メモです。アマゾンの先住民族が治療儀礼のために使ってきた薬草「アヤワスカ」が、日本や欧米でうつ病の特効薬として使われている、という導入部分が長くなってしまいました。アヤワスカを飲むとどんなビジョンが見えるのか?ということについては、たくさんの映画や動画が作られるようになりました。その一部を紹介します。 中南米の先住民族が使用してきた、精神活性作用を持つ薬草の文化については、また5月ごろにあらためてお話をすることにします。 精神活性物質の構造や機能を理解するためには、まずは脳や神経系の構造と機能について知っておく必要があります。脳神経科学の基礎知識は、自然人類学の基礎というだけでは…
豊かな風味と健康効果の宝庫 皆さん、こんにちは! 今回はマカダミアナッツに関する雑学をご紹介します! マカダミアナッツはその豊かな風味と栄養価、健康効果から、世界中で愛されているナッツです。 本記事では、マカダミアナッツの特徴や健康効果について詳しくご紹介します。 植物の特徴 マカダミアナッツはプロテア科のマカダミア属に属する常緑樹で、樹高は2〜12m程度です。 葉は光沢があり、密集しているのが特徴で、湿度の高い熱帯・亜熱帯地域でよく育ちます。 花の特徴 マカダミアの木は、房状の花を咲かせます。 花の色合いは白やクリーム色、ピンクなどがあり、芳香を放ちます。 花が咲いてから実が成熟するまでには…