不耕起栽培は、2003年から露地ナスでも試みている。 ボカシ施肥し、ロータリー耕耘後に畝立て黒マルチした一般的な有機栽培(対照区)との比較で、鍬溝にボカシ施肥して埋め戻し、藁マルチした不耕起栽培(部分耕耘、あるいは半不耕起)を、5年間連作で試験した。施肥量の不足で年々収量が低下したが、不耕起のメリットがいくつか明らかになった。 ・根こぶセンチュウ害回避の可能性がある(ミミズの増殖によるか) ・半身いちょう病の発症を抑制できる可能性がある ・収穫期間が伸び、生育の持続性を向上させる ・省力性が顕著である 栽培する畑の条件によるが、露地ナスでも不耕起栽培のメリットは充分あると結論したのだった。だが…