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2015-11-15

帯状疱疹

ヒトは月に映画を30本見ると帯状疱疹になります。

嘘です。しかし帯状疱疹になったのは本当です。首筋が痛むので、また寝違えたか…マッサージに行くか…でも腫れも出てきたしヘタにいじらないほうがいいのかしら…と思っているうちに痒みも出てきて、なんだろうこれは?と職場の保健室へ行きましたら帯状疱疹であると皮膚科を紹介され、病院では「ちょっと来るの遅かったよ、もっと早く来てね」と注意されました。治療が遅れると神経の痛みが残るそうです。

そして病気の原因はストレスもしくは疲労と言われたのですが、わたしの日常生活にストレスはないので、満場一致(夫と二人)で「映画の見すぎで疲れたんだね!」ということになりました。皆さんも映画の見すぎに気を付けてください。

帯状疱疹が出たのは10月頭のことなのですが、その前の9月は映画30本とお芝居やバレエやライブを数本こなしたところで、たしかにすごく疲れていたのです…。遊びすぎて疲れるってどういうことなの…ほとんど家にいなかったし、夫の顔をあまり見られませんでした。

なぜ月に30本も見ちゃったかというと、TOHOシネマズのシネマイレージが6000ポイント貯まり、1か月無料パスポートに交換したため、ひゃっは〜映画見放題〜!と浮かれて休日には一日3本見ていたのと、TOHO以外の映画館でも見ていたからです。

無料パスポートではネットでの座席予約ができないので、当日、映画館の窓口へゆき発券してもらうのですが、1本予約するとすかさず「で、次は何にしましょう?」とまるで寿司屋のように煽られたのが面白かったです。おそらくシネマイレージをポップコーンやドリンクではなく1か月無料パスポートと交換する人たちは、「一日に何本も見る人たち」「1本で終わるわけがない」という認識なのかもしれません。はい、煽られるままに見てきました。


そして10月は東京国際映画祭があり、そしてこの夏どっぶりとハマった『MISSION : IMPOSSIBLE ROGUE NATION』のIMAXの再上映が始まったので、ここでも複数回見ることになりました。結果10月も映画館で映画を29回見ました。ぜんぜん懲りてない!夫から「自分の体力のなさをちゃんと考えて遊ぶんだよ…?」と諭される始末です。

東京国際映画祭には今年初めて行ったのですが、とてもとても楽しかった!毎日毎日、六本木に通い(しかし映画館に直行するため六本木ヒルズの店をすべてスルー、映画館以外に何があるのか知らないままだ)、一日に4本、自己ベスト更新しました(なんの記録か)。

映画祭ではコンペティション部門を9本(ルクリ、スリー・オブ・アス、ニーゼ、フルコンタクト、神様の思し召し、ガールズハウス、モンスター・ウィズ・サウザンヘッズ、カランダールの雪、家族の映画)、ワールドフォーカス部門を6本(錯乱、ボディ、灼熱の太陽、土と影、シム氏の大変な私生活、河)、クロスカットアジア部門を1本(インビジブル)を見ました。映画祭が始まる時点で配給が決まってない作品のうち、スケジュールと合い、かつ興味のあるものから選びました。本当はもっと見たいものがありましたが(ヴィクトリア、タンジェリン、シュナイダーvsバックス、ミューズアカデミーなど)、どこかの配給会社が買ってくれて一般公開されるといいな…。

コンペティション部門の作品では上映後に監督やプロデューサー、主演俳優のQ&Aが設けられている場合が多く、わたしも時間のある限りお話を聞いて作品理解の手助けにしました。

鑑賞した16作品のうち、とても好きだと思ったものはトルコが舞台の『カランダールの雪』(最優秀監督賞)、イランからフランス政治亡命した両親をモデルにした『スリー・オブ・アス』(審査員特別賞)、フランスのコメディ『シム氏の大変な私生活』、クロアチア民族紛争を3組の男女の物語を通して描いた『灼熱の太陽』、コロンビアが舞台の『土と影』です。『カランダールの雪』と『土と影』はとにかく映像と静けさが好きです。

あと実験的な映画のため意味が分からなくて2回見たエストニアの『ルクリ』も映像が好きです。監督もインテリジェンスを感じさせつつ素朴な感じで、すっかりファンになり、サインをもらいました(笑)『ルクリ』を初日に見たときに、これは日本で一般公開しないかも…と踏んで(失礼)、もう一度大きなスクリーンで見たのです。予想が外れて配給されれば、それはそれで嬉しいのでもう一度見に行きますよ…。

以上、ブログを更新しなかった2カ月なにをやっていたのか、それは体調を崩すほど映画を見ていたという話でした。

2015-09-30

小谷美紗子 & 寺尾紗穂 @ 晴れ豆

小谷美紗子 セットリスト

  1. 手紙
  2. 新曲(前回初披露した別れの歌、楽曲提供予定だったそうだが気に入って自分で歌うと)
  3. Gnu
  4. あの夏の日々
  5. カヴァー曲 Crazy Love
  6. 自分
  7. Rum & Ginger
  8. 手の中
  9. アンコールは寺尾さん伴奏で 照れるような光

この日が初対面の寺尾さんをとても気に入ったようで、MCでおなじみの長い長い沈黙のあと「歌ってないとき寺尾さんのことを思い出してしまう…」とまで言っていた(笑)それは恋のはじまる予感…w

2015-09-08

小谷美紗子 @ 恵比寿 天窓 switch 9/4(金)

岩崎愛さん主催のイベントに行ってきました。岩崎さんは大ファンだという小谷さんにアルバムレコーディング参加してもらい、ライブも一緒にできるようになるとは!ととても嬉しそうでした。

小谷さんは「愛ちゃんと会うのは今日が2回目だけど(初対面がレコーディング)、もう20回くらい会ってるみたいな親しみを感じる。あとでセッションするかもしれないけど、それは二人が上手くいってるイベントだから」と、また問題発言してました(笑)よっぽど気の合わない人が過去いたのだな…w

  1. 街灯の下
  2. universe
  3. 青さ
  4. あの夏の日々
  5. who
  6. 新曲(星が眩しいそんな夜は〜)
  7. 眠りのうた

アンコールは岩崎愛さんと

  • 嘘(小谷さん参加の岩崎さん次アルバムに収録)
  • 手紙

まさかデビューアルバムの「あの夏の日々」が聴けるとはね!作ったのは14歳のときで、「今思うと、ストレートな、14歳らしい言葉選びだなと」って、いやいや、十分大人だよ。やはり歌詞に無常観があるもの。

「手紙」は岩崎ギターで小谷歌1verse 、次に小谷ピアノで岩崎歌、という振り分け。岩崎さんは「ファン過ぎるのを出すと嫌われるかもしれないから、自宅で嫌われないように練習してた」「わたし大丈夫?俺たちの小谷美紗子を…!みたいになってない?」とMCで心配してました(笑)またも愛され美紗子…カリスマ性が止まらないな!

2015-08-31

JOJコンサート8/27(木)@東京芸術劇場コンサートホール

ジョン・オーエン=ジョーンズの来日コンサートへ初めて行きました。JOJさんを知ったのは「オペラ座の怪人25周年記念コンサート」のカーテンコールで歴代ファントムとして、めっちゃ美声のsooooooar!で認識し(パート分けした人もJOJにここを歌ってほしかったんだろうし、ご本人もこれ見よがしではない程度のドヤ〜って期待通りの声だし、カメラも下からのアングルでJOJの手が上がりきるところまでしっかり押さえてて、もぉ万全!)、その後の後追いで「レ・ミゼラブル25周年」のカーテンウオールでコルムさんを心配そうに見守っているのも確認し、ロンドンキャストレコーディングCDも聞きましたが、ご本人のソロアルバムまでは手が伸びず、前回のミュージカルコンサートイベントでの来日も見逃してました。

それが、いよいよ!満を持して!初JOJ!JOJ!開演前から高まる期待!セットリストなどはあとで追記するとして、コンサート後のテンションマックスのわたしの感想ツイートが完全におかしかったので、転記しておきます。

  • いやーー!!初joj超たのしかったーーーー!今日が日曜日で、明日からまた一週間始まってもがんばれそうなくらいパワーチャージしたーーー!!なんだあれーーー!!
  • 特にファンじゃないし、予習もしてない、何の気なしになしに見に行って、うおおおおおー!!ってかっさらわれたよ!歌声も凄いけど、客乗せの人心掌握力も半端ない!生まれる時代が古ければ、歌声だけで村中から大切にされて一生食べていける!わたしが大工なら家くらい造るし、パン屋ならパンを焼k
  • そのうち噂を聞きつけた王から召されてね、戦のたびに戦意高揚の歌とか勝鬨をあげるとかで、その声を使うわけです。そうすると隣国にも名がいきわたっちゃって、「俺のために歌え!」みたいなことになるわけですよ!ちょっとした戦争ですよ。取り合いですよ!
  • 「こんな戦を望んだわけじゃない…どうして俺はこの声で生まれてしまったんだ…!」というひとくさり葛藤があったのちに、結局はその歌声でもって世に平和がもたらされる、みたいな「大河ロマンミュージカルJOJ物語」の上演が待たれます。
  • 全編新宿コマ昭和歌謡ショーっぽくてさーなんか元気になる要素しかない!結晶みたいなもので構成されてるわけですよJOJコンサート。客席下りてきたら、間違いなく万札のレイとか「おひねり」あげたい感じ。「これで!次郎いってね!たらふくお寿司お食べね!!」みたいな。
  • でも最後の最後、スタンディングオベーションでJOJを迎え、じゃあ最後に1曲シンガロングしてねと言われたのに、客「いや…歌えるほどは知りませんけど…」みたい棒立ちになっちゃってね、全校集会で「では校長先生より今週の1曲です」…「校長、朝からこの声量かよー…」みたいな感じ。
  • というわけで、なんかもう月曜日からがんばれそう!みたいな気持ちで劇場をあとにしました!
  • WYWSHAを歌ったことによりall male Phantom the Opera の妄想が止まらず、クリスティーヌがjojなら、ラウルはアールさんかな?ファントムはjojより天使の歌声…えぇーそんな人いる?あ!レアサロンガ?ということでファントム以外オール男性PotOやろう!
  • ちなみにわたしがおひねりを入れたかったのは2部のしょっぱな、Feelin’ Good とMotherless Childです。POI脳だから、Feelin' Goodはニーナ・シモンしか思い浮かばないのだけど、まあーこんなにきれいに歌っちゃうのねえと思った。
  • MotNはコルムさんの声がいまでも耳に貼りついてて、あ…やっぱり違う…という出だしだったんだけど、1Verseはクリスティーヌの心に忍び寄る甘いささやきで、まさに天使の声。soar---!で「落ちたな」とわかってからは支配するための強い声で、be----!で昇天させる技がよかった。
  • クリスティーヌが…見えるわ!(マヤ的に)。ミュージカル曲をコンサートで羅列していくのって、バレエのガラ公演といっしょで、そんな簡単には感情移入できませんけど…置いてけぼり…みたいになることもあろうにさ、さすがでしたよね!

……ミュージカルあんまり興味ないし、曲の背景とか知らないのに、なぜここまで言葉があふれかえっているのか…。とくかく「人を楽しませる」技をたくさん見られて幸せなコンサートでした。JOJさんキャリアのなかでも2000人の会場というのはかつてない規模だそうなので、それを極東で埋められたこと、しかもたいへん盛り上がったのは良かったな〜。

2015-08-30

RED @新国立劇場小劇場 8/26(水)夜

映画007シリーズ『スカイフォール』や『スペクター』(12月公開)の脚本、ドラマ『Penny Dreadful』の制作・脚本を手がけたジョン・ローガン作『RED』の翻訳劇を見てきました。

『RED』は抽象表現主義の代表的な画家であるマーク・ロスコをモデルに、そこへ架空の人物であるアシスタントの青年ケンを配した二人芝居です。初演は2009年ロンドンのドンマーウエアハウスで、ロスコ役はアルフレッド・モリーナ、ケン役はエディ・レッドメイン。劇中で制作しているシーグラム壁画の一部は千葉県佐倉市DIC川村記念美術館で展示されています。


作:ジョン・ローガン、翻訳・演出:小川絵梨子

キャスト:田中哲司(ロスコ)、小栗旬(ケン)

美術:松井るみ、照明:服部基、音響:加藤温、衣装:安野ともこ、舞台監督:瀬将孝、プロデューサー北村明子、企画・製作:シス・カンパニー

ローリー・キニアさんが出演してるからと見始めたドラマ『Penny Dreadful』(邦題は「ナイトメア 血塗られた秘密」)は、ゴシックホラーで血まみれシーンなども多いのですけれど、セリフにはワーズワースシェリー、ジョン・クレアなどロマン派詩人の作品が多く引用され、それがまたキニアさんはじめとする声の良い役者さんたちに読まれるものですから、まあ…なんて素敵な響き…と興味を覚え、理解もできないのに詩集を買って読んでみたりした去年の冬でした。

その教養の塊のような脚本を手がけたジョン・ローガンの二人芝居となれば、見に行かないわけにはいかん…とチケットを取りました。テレビでも人気の俳優さんが小さい劇場で演じるのですから、覚悟して、いつもよりちょっと頑張って(といっても先行予約に申し込んだだけ)チケット取りました(笑)

    • 舞台

窓に目張りがされた薄暗いアトリエが舞台。中央には制作途中の大きなカンヴァスが掛けられ、絵の具や刷毛などの道具類がテーブルを埋め尽くし、上手に蓄音機、下手に一人掛けの椅子。カンヴァスの赤(RED)に深みを持たせる照明がとても美しいです。劇中、蛍光灯にさらされるシーンがあるのだけれど、照明の違いでこんなにも平板に、のっぺりとした色に見えるのか!とハっとしました。音楽はクラシックジャズ、演者が蓄音機を操作しますが、実際は上のスピーカーから音が聞こえます。

    • 内容について

画家と、画家を目指す青年は師匠と弟子よろしく、ロスコが投げかける芸術論に必死に食らいつき、ケンは教養を身につけていく。しかし舞台が暗転するたびに二人の関係性は変化していき、子犬のように無邪気だったケンは挑発的な言葉をロスコに投げかけるようになる。ロスコが語る芸術論や絵との向き合い方を聞いているだけでも、その情熱に打たれて涙が出てしまうのに、追う者と追われる者の立場がいつしか逆転し、追われる者はただ存在消失のときを待つだけになる切なさ!とても好きです。

開幕まもないということもあってか、田中さんはセリフを噛むことが目立ちました。初めから怒涛の勢いでものすごい量のセリフを語らせるので、公演を重ねればなじんでくるのかな。

中華のテイクアウトを食べるシーン、ロスコは麺、ケンはご飯ものを食べているのかな?ガツガツと食べながら、同時にセリフを言うので、言葉が聞こえなかったり、ゲホっとむせたり、口のなかのものが出てきたりする。パンフレットを見たら、生命力が垣間見える演出とのことだけれど、正直、わたしは好みではなかった。まずセリフが聞き取れないことが悲しいのと(この戯曲のいちばんの魅力は言葉の激しいやりとりなのに、それが聞こえないなんて)、むせると客席からクスクス笑い声が起きる。こういう何ひとつ面白くもない生理現象を笑う感覚がどうにも理解できないので、観客が笑うことを意図してるならば、それはどんな効果があるということなのだろうか。


とはいえ、大いに楽しみました。ちょうど1か月後にもう一度見に行く予定なので、二人がどう変化しているのか、楽しみです。



追記:

9/30(水)昼

二度目のREDはとてもとても良かったです…。1ヶ月後になると台詞は血肉になっているようで、前回気になったセリフの聞き取りにくさ、噛むところなどがなかったです。そのおかげで、ロスコの言葉が心に直接触れてくるというか、決して感情移入してるわけではない(そういう親近感は持てない人物像)のに、言葉が刺さってきて、冒頭からずっと泣きっぱなしでした…ひとりで見に行ってよかった…あぶない人だった…。

前回つらかったご飯モグモグシーンも、客席からの笑いはあったけど、色の流動性、画の生命感など、話している内容と呼応するダイナミックさ、は汲み取れて不快な感情を持ちませんでした。

残念ながら日本語訳の戯曲はないので、英語のままのを買いました。それを読んで脳内上演できます。