日本テレビのコンクールに入賞したP子は、テレビ局プロデューサーに「君はプロになれない」と宣告され打ちのめされていた。 P子はいつも通う食堂で夕食をつまみながらぼんやり考えていた。 「入賞はまぐれだったのかしら?」 すると突然、隣のおばちゃんが叫んだ。 「まぐれでしょ!」 だがそれは「まぐろ定食!」の聞き間違いだとわかり、腰が砕けそうになった。 P子は「まぐろれ説」を払拭すべく、入選作を友人やライター仲間に読んでもらうことにした。 だが、その反応は「面白い」という人と「よくわからん」という奴に分かれた。きっと、面白いと言う人はお世辞で言ってくれてるんだ。やっぱり入選はまぐれだ……。 P子は全く悲…