歌舞伎役者・尾上菊五郎。
市川團十郎と並ぶ、江戸歌舞伎の大名跡(でも初代の出自は上方だったりする)。
團十郎と同様、名優を輩出。
当代まで7代を数える。
屋号・音羽屋
現在の歌舞伎界のリーダー格。
「尾上菊五郎劇団」を率い、江戸歌舞伎の世話物を今に伝えている。
かつては女形中心だったが、年を増すごとに男っぽさが強くなり(一説には酒の飲みすぎで)、現在では立役中心。
家の芸の世話物を得意とし、特に小悪党をやらせたら、現在右に出るものはまずいない。
代表例が「弁天小僧」で、どすが利いてふてぶてしく、なおかつ美しく若々しく、しかし豪傑ではないという典型的な小悪党キャラは、菊五郎に切ってはめたようである。
普段から兄貴肌で、人間国宝となっても老成する気配がないところがファンにとっては嬉しい。
某巨大掲示板での愛称は「オヤジ」。ほのぼのとした團十郎の「パパ」と好一対である。