ST。音声、言語、聴覚などの機能の維持向上を図る。
音声、言語、聴覚などの機能に障害がある人(言語聴覚障害者)に対して、その機能の維持向上を図るため言語練習やその他の練習、それに必要な検査及び助言・指導・援助を行う。所定の教育課程を修めた後、国家試験に合格することが必要。
財団法人 医療研修推進財団 http://www.pmet.or.jp/ 理学療法士・作業療法士のサイト-療法士.com http://ryouhousi.com/
うなり 公式 閉管の共鳴問題は前回までで終わり。今回から別の範囲に移る。 うなり。うなりの回数の求め方を簡単に説明しよう。 fうなり:1秒間のうなりの回数 |f1-f2| これで「絶対値f1マイナスf2」と読む。 え?絶対値がわからない? 数学から離れている人ほど理解しにくいかもしれない。 要は、大きい方から小さい方を引けば良い。 これだけ。 1秒間のうなりの回数は、3回とか5回とか必ず正の数になる。 マイナスにはならないんだ。 -5回のうなりを聞いたことがある?私はない。 音響学だとそんなに難しいうなりの計算は求められない。 うなりの式は、大きい周波数から小さい周波数を引く。 これだけを覚え…
【寝返りから起き上がり動作】3相に分けて理解する! 〜屈曲・回旋パターンと筋活動の臨床応用〜 こんにちは、本日もご覧いただきありがとうございます。 今回のテーマは基本動作である「寝返りから起き上がり動作」に注目し、動作を3つの相に分けて評価・介入のヒントをお伝えします。 ◆ なぜ屈曲・回旋パターンが重要なのか? 寝返りから起き上がる動作は、単なる筋力だけでなく、体幹の屈曲+回旋パターンの協調性が鍵になります。特に起き上がり前半(第1相)では、回旋の始動がうまくいかないと、その後の動作全体に影響してしまいます。 ◆ 起き上がり動作の3相モデル 【第1相】頭頚部の制御とリーチ誘導 頭頚部が軽度に屈…
閉管の共鳴とフォルマント フォルマント(ホルマント)とは、 声道の共鳴によって強められる共鳴周波数帯である。 閉管の基本振動に対応する共鳴周波数帯を 第1フォルマント(F1)、 3倍振動に対応する共鳴周波数帯を 第2フォルマント(F2)、 5倍振動に対応する共鳴周波数帯を 第3フォルマント(F3)、 と呼ぶ。 中性母音の場合の中心周波数は、成人男性の場合、 第1フォルマントが約500Hz、 第2フォルマントが約1500Hz、 第3フォルマントが約2500Hz、 である。 これは声道を閉管で近似した計算結果と概ね一致する。 今回は成人男性の場合で計算したが、 フォルマントは性別や年齢によって変化…
【脳機能シリーズ②】皮質間ネットワークの理解を深める 〜連合・交連線維とリハビリのつながり〜 ◆ 皮質間ネットワークの3分類(復習) 投射線維(上下連絡):運動野と脊髄などの下位中枢をつなぐ(例:皮質脊髄路) 交連線維(左右連絡):左右の大脳半球間をつなぐ(例:脳梁) 連合線維(同側連絡):同じ半球内の異なる皮質領域をつなぐ(例:上縦束) ◆ 今回のテーマ:交連線維・連合線維 【1】交連線維(左右の大脳をつなぐ橋) ■ 脳梁(Corpus Callosum) 左右の大脳半球を連絡する最大の神経線維束 脳梁膝・体・膨大部・脳梁交連・脳梁縦束などから構成 高次運動制御・認知処理に重要な役割 ■ 前…
声道と閉管の共鳴② 声道の共鳴周波数は、 声道の形状や状態によって変動する。 閉管の場合、 共鳴周波数は基本振動の整数倍で固定される。 一方、声道は不規則な形状を持つため、 中心周波数付近の幅広い周波数で共鳴する 「共鳴周波数帯」を形成する。 この中心周波数は声道の変化に応じて変動し、 単純な整数比にはならない。 この共鳴周波数帯を「フォルマント」といい、 音声の特徴を決定する重要な要素である。 声道は外耳道と同様に閉管に近似することができるが、 声道の形状や状態は一定ではないので、 計算結果はあくまでも中心周波数になる。 パワースペクトルで解説するなら、 フォルマントは線スペクトルにはならず…
声道と閉管の共鳴① 声道は、口唇を閉管の口、 声帯を底とする閉管に近似して考えることができる。 しかし、声道は単純な閉管に比べて形状が複雑な上、 唇、舌、顎の動きによって大きく形を変えられるため、 その共鳴周波数は固定的ではない。 そこで、とくに声道に狭めや広めのない中性母音で 共鳴する周波数を概算する。 成人の声道の長さは概ね17cmなので、 この値を使って声道を太さの変わらない閉管として、 閉管の共鳴の基本振動数(基本振動の周波数)を計算してみる。 上式に、 n=1、 c=340 [m/s]、 L=17×10-2 [m]、 を代入する。 500 Hzと求めることができる。 3倍振動の周波数…
等ラウドネス曲線③ ホン(phon): 音の主観的な大きさ(ラウドネス)を表す単位。 音の大きさ(ラウドネス)とは、 人間が聴覚で感じる音の大小を示す心理量のことだ。 1000Hzの純音を基準に定義されており、 1000Hzの音圧レベル(dB SPL)と等しい ラウドネスを持つ音のラウドネス値を そのままホンで表す。 例えば、 1000Hzで50dB SPLの音がそのまま「50ホン」に相当する。 他の周波数では、人間の聴覚特性に基づいて 音圧レベルが補正される。 同じ「50ホン」と感じるためには、 低音や高音では1000Hzよりも高い音圧レベルが必要になる。 63Hzでは、同じ50ホンを感じる…
等ラウドネス曲線② 人間の可聴周波数は、通常20Hz~20,000Hz(20kHz)とされている。 ただし、大半の人間は、20Hz~15,000Hzが上限とされている。 成人の耳では、2000Hz~4000Hz付近に聴こえのピークが生じる。 上のグラフで4000Hz付近に凹みが見られるのが聴こえのピークだ。 これは閉管の基本振動の計算結果(3400Hz)と概ね一致する。 また、9000Hz付近に見られるピークは、 閉管の3倍振動の計算結果に対応する。 横軸のx軸が対数目盛(ログスケール)になっていることに注意しよう。 3目盛分で2倍になるので、1目盛では約1.25倍になる。 2000Hzから1…
等ラウドネス曲線① 等ラウドネス曲線(Equal Loudness Contours): 人間の耳がさまざまな周波数の音を どのように感じるかを示したグラフ。 簡単に言えば、等ラウドネス曲線は、 人間の耳の周波数ごとの感度の違いを考慮して、 音が同じ大きさに聞こえる条件を示したものである。 この曲線は、 同じ「大きさ(ラウドネス)」に聞こえる音でも、 実際には周波数によって異なる音圧レベル(dB)が 必要であることを示している。
外耳道と閉管② 前回は外耳道を2.5cmの閉管に近似して基本振動数を求めた。 その結果は、3400Hzと求められた。 実際、周波数ごとの耳の聴こえを測定してみると、 3000~4000Hzあたりで 最も聴こえが良くなることが確かめられる。 また、外耳道における3倍振動の周波数は 9000Hzあたりになり、 ちょっとした聴こえのピークが見られる。