母方の田舎へ帰った時 母やおばと一緒に 蔵の中にある曽祖母と祖母の箪笥を開けた。 これは 何度か繰り返されていて 着物を日常的に着る私にとっては 「お宝発掘」の時間。 それもあるけど 時の流れが止まったような不思議な空間で 思い出や知らなかった真実を知る様な 貴重な時間でもある。 ざっと遡って 祖母は約20年前に他界していて 曽祖母にいたっては約30年前になるのに 蔵の箪笥にはみんなの暮らしぶりや 価値観が詰まっているから。 着物を着て過ごしていたのを 私が覚えているのは 曽祖母が80代の頃だと思う。 出かけたり、行事がある度に 着物を着ていたんだろう。 農家なので普段はモンペの様な姿だった。…