さきたま古墳群の稲荷山古墳(5世紀後半)から出土した稲荷山古墳出土鉄剣(金錯銘鉄剣)には獲加多支鹵大王(わかたけるおおきみ)の文字が刻まれ、21代雄略天皇の実在が証明されました。 今回は鉄剣に刻まれた「辛亥年」とはいつだったのか考えてみます。 目次 雄略天皇天皇とは? 稲荷山古墳出土鉄剣の辛亥年はいつ? 火山灰の年代から推定 雄略天皇天皇とは? 21代雄略天皇は『古事記』『日本書紀』に登場する人物です。古墳時代に活躍したと想定されていましたが、古墳時代の日本には文字で記録する文化がなく実在したかどうかは疑わしいとされていました。 鉄剣に刻まれた「獲加多支鹵大王(わかたけるおおきみ)」が『記紀』…