〔「双六」の古い字音に基づく「すぐろく」の転〕
(1)盤双六。エジプトまたはインドに起こり、中国から奈良時代以前に伝わった室内遊戯。盤上に白黒一五個ずつの駒(こま)を置き、筒から振り出した二つの采(さい)の目の数によって駒を進め、早く敵陣にはいった方を勝ちとする。現代のバックギャモンに似る。中古以来、賭博(とばく)として行われることが多かった。江戸末期には衰退。
(2)絵双六。紙面に多くの区画を作って絵をかき、数人が采を順に振って出た目の数によって「ふりだし」から駒を進め、早く「あがり」に着いた者を勝ちとする。江戸時代に起こり、道中双六など様々な種類がある。[季]新年。