わらしべ長者というおとぎ話がある。 ある貧乏人が最初に持っていたワラから物々交換によって最後には大金持ちになる話だ。 この物語ではワラとか馬といった物々交換だが、これを株式に置き換えることもできるのではないか。 ある株を買い、それが値上がりして売却し、また別の新たな株を買い、値上がりしたところで売っていく。これを繰り返していくことで財産を築いていくわけだ。やっていることはわらしべ長者と大差ない。 興味深いのはわらしべ長者の結末だ。 今昔物語集にある原話によれば、わらしべ長者は最終的に馬と田を交換し、その田から米を収穫して豊かになったという。 物々交換で高価なものを手に入れていったが、最終的に得…