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アルカリ性食品

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あるかりせいしょくひん

スイスの生理学者、グスタフ・ブンゲ(バーゼル大学:1844〜1920)によって提唱された概念であるが、栄養学では完全に否定されている理論である。

食品を燃やして灰にし、そのpHによって「アルカリ性食品」と「酸性食品」に分類するという理論だが、人間の体内に於ける代謝は根本的に燃焼とは異なったプロセスであり、この様な手段での分類は栄養学的にまったく無意味である。
更に「アルカリ性食品を食べると躰がアルカリ性になって健康に」などという理論に至っては、ブンゲの提唱からもかけ離れたトンデモ理論である。

ただ、アルカリ性・酸性という要因を作り出してるものは、その食品に含まれている何種類ものミネラル類であり、その過不足・バランスという意味では栄養学的に意味もあり健康を考える上で有用であるが、それとアルカリ性食品理論を直接的に結びつけるのは、「黒い食品であるコーヒーは躰に悪いから、躰に良い白い砂糖とミルクを入れれば相殺されて健康的である」と言って大量のカフェオレを飲むような行為である*1

*1:近代ヨーロッパではそう信じられていた

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