日本の食卓を支える主食である米。この米価が高騰し、連日メディアを賑わせています。しかし、本当に米価高騰は家計を直撃しているのでしょうか。実際のデータを見ると、そこには意外な現実があります。確かに米の値段は上がっていますが、家計全体から見ればその影響は限定的であり、むしろ他の消費項目の値上がりこそ、より深刻な問題となっているのです。 米価高騰の実態 米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)の調査によると、2025年4月の1人1ヵ月当たりの米消費量は4,611gで、前年同月比▲9.4%となりました。内訳を見ると家庭内消費量は3,067gで同▲10.8%、中・外食は1,544グラムで同▲6.7%と減少し…