キネマの天地 山田洋次監督作の『キネマの天地』を観ました。 1930年代を舞台に活動写真館の看板娘として有名であった田中小春は松竹の小倉監督にスカウトされ、苦節ありながらも主演女優に成長するまでを描いた作品です。 小春は旅芸人であった病弱の父・喜八を支える孝行娘として彼女が暮らす下町では有名なようで、彼女が役者の道を歩むことに喜八は複雑な気持ちを抱えています。 そして小春が松竹蒲田撮影所へ小倉監督を訪ねに行くと監督はスタッフとともに新作の撮影中であり、彼女は急遽看護婦の役を演じることになります。 ただ演技などしたことがない小春は撮影に迷惑をかけてしまい、助監督の青年・島田に励まされながら女優と…