「物から卒業、身軽になる」と決めたものの、物であって物でないのが、写真と書籍。 思い切って多くを処分したのですが、どうしても手放せない物は、心が欲するのだから手元に残しておけばよい、と素直に割り切っています。 書架にある何冊かの洋書は、愛読書というより思い出を刻む「愛蔵書」なのですが、そんな中からいくつかを、折に触れて紹介していきたいと思います。 第1回は、『シェークスピア全作品集』(William Shakespeare: The Complete Works, Gramercy,1990)。豪華な装幀もさることながら、中を開いて活字を「眺める」だけで、たちまちシェークスピアの世界に引き込ま…