~ 追憶 武仲 ~ 「ねえ武仲ぁ……、 女は?」 大分経ってから、あいつが突然くちを開いたので そちらへ目を遣ると、 目隠しと猿ぐつわをされ、 手足を縛られた由子さんから身体を起こしたあいつと目が合った。 「なんか生徒が補導されたとかで 呼び出し喰らったみたいだよ?」 「そっか……、 じゃ、ラナでいいや。 今日はもう由子に飽きた」 あいつは由子さんをそのままにしてラナの寝ている部屋の扉を開けに行く。 「ねえ武仲君、 なんか由子さん、痙攣してるみたいだけど大丈夫?」 「ああ、由子さんはよくこんな感じになってるから大丈夫だよ」 「ねえ、 武仲君と由子さんがしてるとこ見たい。 今だったらバレなさそう…