採血には2種類の方法があり、1つはシリンジ(注射筒)を用いる方法で、もう1つは真空採血管を用いる方法である。シリンジで採血した場合は、その後の検査のために試験管などへ必要量を分注する必要があるが、真空採血管を用いる場合は、針を血管に刺した状態で検査に必要な量の血液が正確に採れるため、手間が少ない。しかし、シリンジを用いる方法は、血管の細い患者に対して、採血が容易に行えるという利点がある。 採血の際に準備するもので基本的なものは、「アルコール綿」「針廃棄容器」「駆血帯」「トレイ」「サージカルテープ」「止血用パッド」「真空採血管」「真空採血管スタンド」「採血用枕」「手袋」である。以上の10種類に加…