グスタフ・マーラーの交響曲第3番。 曲は2つの部、6つの楽章から成り、それぞれの楽章には表題が次のようについている。 第一楽章 パン神(牧神)は目覚める、夏が行進してくる第二楽章 野の花たちが私に語ること第三楽章 森の動物たちが私に語ること第四楽章 夜が私に語ること第五楽章 天使たちが私に語ること第六楽章 愛が私に語ること 自然的なもの、超自然的なものをそれぞれに巡り、間にニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」の一節を引用することで大いなる正午の訪れ、永遠回帰を予感させ、この世の全てを包含して最後に「愛」にたどり着く。その愛に無限の深淵を感じる。 アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮、フ…