今やスマホひとつで全国のラジオ放送が聴ける時代ですが、僕が中高生だった1970年代、少年少女の耳と心をつかんだ電化製品といえば、なんといっても「トランジスタラジオ」、そして70年代半ばに一世を風靡した「ラジカセ」でした。 当時の僕は、受験勉強の合間に、机の横に置いたラジカセのダイヤルをそっと回しながら、深夜放送に耳を傾けていました。 深夜放送の魔力 「オールナイトニッポン」「セイヤング」「パックインミュージック」など、あの頃の深夜放送は、まさに若者の居場所。 笑いあり、涙あり、時には人生相談まで。 ラジオの向こうのパーソナリティが、まるで友達のように語りかけてくれる感覚がたまらなかったのです。…