朝、通勤していると、ネギがぺしゃんこになっていた。歩道ではなく車道だったので、おそらく自転車のカゴに乗せていたネギが落ちたのを、自動車が踏んづけでいって、綺麗にペチャンコになったのだろう。これが何が芸術的に見えて凄く美しかった。本のしおりなんかで綺麗になったペチャンコの花があるが、ああいう作った感のあるものよりも、このネギの方がよほど神々しく思えた。落とした者、踏んづけた者、その皆が期せずして作られた芸術。アップルやグーグルのロゴに隠れている黄金比は、しょせん人為的に作られたもの。それはそれで美しいが、自然が作ったヒマワリの種やオウムガイの美しさには敵わない。そして我がぺしゃんこのネギは、「人…