《兵庫県の出直し知事選で、パワハラ疑惑などを内部告発された問題で失職した斎藤元彦前知事が、再選を果たした。 混乱と停滞が続く県政の立て直しを、原因を作ったとされる斎藤氏が当たることになった。斎藤氏は県議会で不信任を決議されるに至った問題の解明に真摯(しんし)に対応してもらいたい》(2024年11月18日付産経新聞主張) が、問題の解明は、再選された斎藤氏に求められる最優先課題なのか。この問題を拗(こじ)らせてしまった原因は、真相を十分解明することなく不信任を突き付けた県議会側にある。斎藤氏に自分で自分の首を絞めるようなことをするように求めるのは、どう考えてもおかしい。 《斎藤氏が失職に至った問…