Hilary Hahn (1979.11.27-)
・アメリカのヴァイオリニスト。超絶技巧と、確かな楽曲解釈で、21世紀を代表する演奏家として期待されている。
1 経歴
1979 ヴァージニア州レキシントンで生まれる。
1983 四歳の誕生日一ヶ月前から、ヴァイオリンを習い始める。
1984 ボルティモアのピーボディ音楽院でクララ・ベルコヴィッチ(Klara Berkovich)に師事(〜89)。
1990 フィラデルフィアのカーティス音楽院に入学。イザイの最後の弟子だった名ヴァイオリン教師ヤッシャ・ブロツキー(Jascha Brodsky 1907-97)に師事。
1991 ボルティモア交響楽団と共演。この年以降、アメリカ各地の有名オーケストラと共演。
1995 ロリン・マゼール指揮、バイエルン放送響とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏。
1996 カーネギーホールで演奏会。ソニーミュージックと録音の専属契約を結ぶ。
1999 カーティス音楽院卒業。
2000 ベルリンフィル日本公演のソリストに抜擢される(11月)。
2001 タイム誌から America's Best young classical musician にノミネートされる。日本公演(11-12月)。
2003 ドイツ・グラモフォンと契約。
2005 日本公演(2、5月)。
2006 日本公演(5-6月)。
2008 日本公演(3月)。
2009 日本公演(1月)。
2010 日本公演(5-6月)。
2011 日本公演(3月17-27日)が予定されていたが、東日本大震災のために中止。
2012 日本公演(6月)。楽器は、1864年製 J.B.ヴィヨーム を使用。
2 日本公演での演奏曲目
2000年11月■ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
■ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番(DVD ASIN:B004KDO2ZW)
(クラウディオ・アバド、マリス・ヤンソンス指揮、ベルリンフィルハーモニー)
2001年12月
■ブラームス:ヴァイオリンソナタ 第2番
■J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番
■モーツァルト:ヴァイオリンソナタ 第33番 ヘ長調 K.377
■サン=サーンス:ヴァイオリンソナタ 第1番
(ピアノは、ナタリー・シュー)
2005年2月
■プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番
(大植英次指揮、大阪フィルハーモニー「スマトラ沖大地震チャリティコンサート」)
2005年5月
■モーツァルト:ヴァイオリンソナタ 第32番 ヘ長調 K.376
■J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番
■モーツァルト:ヴァイオリンソナタ 第28番 ホ短調 K.304
■フォーレ:ヴァイオリンソナタ 第1番
(ピアノは、ナタリー・シュー)■プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番
(パーヴォ・ヤルヴィ指揮、NHK交響楽団)
2006年5月
■ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
(パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー)
2006年6月
■イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番
■エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番「ルーマニア民俗風」
■ミルシュテイン:ヴァイオリンのためのパガニーニアーナ
■モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番 K.301
■ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第3番
(ピアノは、イム・ヒョスン)
2008年3月
■シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
(ジャナンドレア・ノセダ指揮、BBCフィルハーモニック)
2009年1月
■エルンスト:「夏の名残りのばら(庭の千草)」の主題による変奏曲
■バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
■エルンスト:シューベルト「魔王」による奇想曲 作品26
■イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番 ト長調 作品27−5
(ジョシュ・リッター Josh Ritter と共演)
■イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番 ホ短調 Op.27-4
■アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第4番 《キャンプの集いの子供の日》
■ブラームス(ヨアヒム編)ハンガリー舞曲集より 第10番/第11番/第12番/第19番/第5番/第20番/第21番
■アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
■イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調 Op.27-6 (「(イザイの最後の弟子だったブロツキー)先生から直接教えられたのは第6番だけ」2009.1.14 演奏会プログラムより)
■イザイ:子どもの夢 Op.14
■アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
■バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民族舞曲
(ピアノは、ヴァレンティーナ・リシッツァ)
2010年5-6月
■チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(エサ=ペッカ・サロネン指揮、フィルハーモニア管弦楽団)
2011年3月 ←東日本大震災の影響のため公演は中止
■タルティーニ(クライスラー編曲):コレッリの主題による変奏曲
■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24 「春」
■アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ 第4番 「キャンプの集いの子供の日」
■J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
■アンタイル:ヴァイオリン・ソナタ 第1番
(ピアノは、ヴァレンティーナ・リシッツァ)
2012年6月
■メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
(パーヴォ・ヤルヴィ指揮、フランクフルト放送交響楽団)
2012年6月5日
■即興演奏
(プリペアド・ピアノ演奏家ハウシュカと共演。浜離宮朝日ホール)
3 Discography(作曲家別、2012年6月まで、参照 http://www.hilaryhahn.com/albums.shtml)
■Bach,Johann Sebastian(1685-1750 ヨハン・セバスチャン・バッハ)
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV1006
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV1004
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005
ASIN:B0002ZF01M(1997年)・ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
・2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
・オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV1060
ASIN:B000STC61O(2003年)・バッハ:ヴァイオリン&ヴォイス(バッハの声楽作品集に、ヴァイオリン奏者として参加)
ASIN:B002CNV2PA(2009年)
■Mozart,Wolfgang Amadeus(1756-1791 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト)
・ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
ASIN:B000RY42GW(2007年)・ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
ASIN:B00007CVSI(2002年、プロムス音楽祭2000の記録)* Region 1。国内製造のDVDプレーヤーでは視聴できないので注意。・ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376(374d)
・ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調K.301(293a)
・ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304(300C)
・ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調K.526
ASIN:B000AA7DCS(2005年)
ASIN:B000O78IEY(2007年 ソナタ第25番の映像)
■Beethoven,Ludwig van(1770-1827 ルードヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン)
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
ASIN:B00005G853(1999年)
■Paganini,Niccolo`(1782-1840 ニコロ・パガニーニ)
・ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6
ASIN:B000HOJDH0(2006年)
■Spohr,Louis(1784-1859 ルイ・シュポア)
・ヴァイオリン協奏曲第8番イ短調 Op.47
ASIN:B000HOJDH0(2006年)
■Mendelssohn,Felix(1809-1847 フェリックス・メンデルスゾーン)
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
ASIN:B00007DXSN(2002年)
■Brahms,Johannes(1833-1897 ヨハネス・ブラームス)
・ヴァイオリン協奏曲二長調 Op.77
ASIN:B00005RIN5(2001年)
■Tchaikovsky,Peter Ilyich (1840-1893 ピョートル・チャイコフスキー)
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
ASIN:B003APNPPO (2010年)
■Elgar,Edward William(1857-1934 エドワード・ウィリアム・エルガー)
・ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61
ASIN:B0002CHODM(2004年)
■Sibelius,Jean(1865-1957 ジャン・シベリウス)
・ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
ASIN:B0012PYFKI(2008年)
■Vaughan Williams, Ralph(1872-1958 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ)
・あげひばり ヴァイオリンの管弦楽のためのロマンス
ASIN:B0002CHODM(2004年)
■Schoenberg,Arnold(1874-1951 アーノルト・シェーンベルク)
・ヴァイオリン協奏曲 Op.36
ASIN:B0012PYFKI(2008年)
■Ives,Charles Edward(1874-1954 チャールズ・アイヴズ)
・ヴァイオリンソナタ第1番〜第4番
ASIN:B005F7F490(2011年)
■Stravinsky,Igor(1882-1971 イーゴリ・ストラヴィンスキー)
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ASIN:B00005RIN5(2001年)
■Korngold,Erich Wolfgang(1897-1957 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト)
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ASIN:B000O78IEY(2007年)
■Shostakovich,Dmitrii(1906-1975 ドーミトリ・ショスタコーヴィチ)
・ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77
ASIN:B00007DXSN(2002年)
ASIN:B004KDO2ZW(2011年)
ヤンソンス&BPO in 東京(映像)|HMV&BOOKS onlineニュース
■Barber,Samuel(1910-1981 サミュエル・バーバー)
・ヴァイオリン協奏曲 Op.14
ASIN:B00005HL5Q(2000年)
■Bernstein,Leonard(1918-1990 レナード・バーンスタイン)
・ソロ・ヴァイオリン、弦楽合奏、ハープとパーカッションのためのセレナード(1954年)
ASIN:B00005G853(1999年)
■Meyer,Edgar(1960- エドガー・メイヤー)
・ヴァイオリン協奏曲(1999年にヒラリー・ハーンのために作曲される)
ASIN:B00005HL5Q(2000年)
■Higdon,Jennifer (1962- ジェニファー・ヒグドン)
・ヴァイオリン協奏曲
ASIN:B003APNPPO (2010年)
■Hauschka (1966- ハウシュカ)
・シルフラ
ASIN:B007FGQS8A(2012年)
4 インタビュー・特集記事など
2001.2 「今月のアーティスト ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン) 鮮烈なるディスク・デビューから四年 初来日した二十一歳の『大器』」、レコード芸術・2月号、pp.15-19.2002.2 「インタビュー ヒラリー・ハーン(vn) 今世紀を代表するヴァイオリニストへ向けて着実な成長」、レコード芸術・2月号、pp.178-183.
2002.2.21 「バイオリニスト、ヒラリー・ハーンがアルバム発表 日本での演奏、いい経験」、中国新聞夕刊
2002.5.05 「ピープル21 日本で学び、端正さに磨き 大器ヒラリー・ハーン」、共同通信
2005.6.21 「ゼロから作る気で弾く バイオリニストのヒラリー・ハーン」、読売新聞 東京夕刊
2005.8 「今月のアーティスト ヒラリー・ハーン」、レコード芸術、8月号、pp.15-19.
2006.6.02 「バイオリニスト ヒラリー・ハーン 舞台ではじける遊び心」、朝日新聞 東京夕刊
2006.6.14 「自分の信念通したい バイオリニスト、ヒラリー・ハーンに聞く」、毎日新聞 東京夕刊
2006.7 「私が音楽する理由--Why Music? ヒラリー・ハーン篇 "try anything" see where it takes you」、音楽の友・7月号、pp.138-141.
2007.10.23 Violinist.com interview with Hilary Hahn
2008.2.28 「来日直前インタビュー」 JAPAN ARTS アーティスト Voice & ニュース
2008.6 「特集 弓動魅了 21世紀の巨匠ヴァイオリニストを求めて インタビュー 同時代音楽、ジョシュ・リッターとのコラボレーションを語る」、音楽の友・6月号、pp.64-5.
2008.7 「今月のアーティスト、ヒラリー・ハーン」、レコード芸術、7月号、pp.15-20.
2008.12.16 「ヒラリー・ハーンによるプログラムノート 第1回」JAPAN ARTS アーティスト Voice & ニュース
2008.12.24 「ヒラリー・ハーンによるプログラムノート 第2回」JAPAN ARTS アーティスト Voice & ニュース
2008.12.26 「ヒラリー・ハーン 電話インタビュー 1」JAPAN ARTS アーティスト Voice & ニュース
2009.1.6 「ヒラリー・ハーン 電話インタビュー 2」JAPAN ARTS アーティスト Voice & ニュース
2010.7 「BIGが語る ヒラリー・ハーン インタビュー」、モーストリー・クラシック、7月号
2010.8 「今月のアーティスト、ヒラリー・ハーン」、レコード芸術、8月号
・2007年発売の DVD Portrait では、母校のカーティス音楽院を紹介する映像が収録されている。
Hilary Hahn, A Portrait [DVD] [Import]
・気さくな人柄で、音楽ファンとの交流を大切にしている。
・公式サイトで日記を公開中。ツアーや録音などの近況報告が書かれている。参照 http://www.hilaryhahn.com/journal.shtml
・親日家。簡単な日本語会話ができる。アンコールの曲名は日本語で紹介してくれます。
・youtube に動画チャンネルが開設されている。http://www.youtube.com/user/hilaryhahnvideos
・ツィッターのユーザーである。http://twitter.com/violincase