先日に引き続き、私が感動したYouTubeの演奏動画をアップします。平尾貴四男のピアノソナタで、デュティーユのソナタと同じ年に作曲されています。 不協和音も使われていますが日本の民謡などに使われる5音音階のオブラートに包まれているため、現代的なデュティーユの作品よりは聴きやすいと感じます。 平尾貴四男(1907-1953)は戦前から戦後にかけて活躍した作曲家で、若くして亡くなったためかあまり知られていませんが、フランス留学の先駆者でもあります。山田耕筰など以前の作曲家は皆ドイツに留学しており、転換期に当たるような気がします。また、伊福部昭と並んで非音楽大学出身の元祖ともいえる作曲家で、もう少し…