真実道を知らないで、百年生きるよりも、それを知って、一日生きるほうがよい。(現代語仏教聖典 法句抄2)道を得んと学ぶのは、戦場に臨むが如く、敗れる者もあれば、逃げ帰る者もある。討死する者もあれば、勝つ者もある。心を堅固にし、強く進んで、愚かな世評に惑わされなければ、必ず道を得るであろう。(同 第11章3,4)いかに欲の禍が甚しいものであることを知っても、欲以外の幸福に達しない間は、どうしてもこの欲につきまとわれる。これは余の経験であるが、余も亦、さとりを得るまでは、常に欲に追われていた。(同 第14章1,2)自己の主人は、自己自身である。他に主人があろう筈がない。自己を制してこそ、得難い主人が…