文学賞 新潮社が1987年に創設。新潮文芸振興会主催。
三島由紀夫賞規定 [記念品及び副賞百万円] 本賞は下記の規定により、文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授賞する。 一、選考の対象は、小説、評論、詩歌、戯曲とする。(以下略)
文藝春秋(日本文学振興会)の「芥川龍之介賞」、講談社(野間文化財団)の「野間文芸新人賞」と並び純文学における若手作家の登竜門とされる。芥川賞に比べ現代的な作風の作品・作家が受賞しやすいと言わる。
2011年現在
目次 三島由紀夫賞とは? 選考委員 歴代受賞作・候補作一覧 三島由紀夫賞とは? 作家・三島由紀夫の業績を記念し新潮社の新潮文芸振興会が主催する文学賞です。対象は小説・評論・詩歌・戯曲で、『文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授与する』とされています。 選考会は5月中旬頃(前年の4月1日から選考年の3月31日までの発表作品が選考対象)で、受賞作家には記念品及び副賞の100万円が授与されます。 選考委員は任期制で4年ごとに入れ替わることになっています。 選考委員 (※敬称略) 第1期(第1回〜第4回) 江藤淳、大江健三郎、筒井康隆、中上健二、宮本輝 第2期(第5回〜第8回) 石原慎太郎、江藤淳、高橋源…
第31回〜の三島由紀夫賞の受賞作・候補作の一覧です。 目次 第31回(2018年) 第32回(2019年) 第33回(2020年) 第34回(2021年) 第35回(2022年) 第36回(2023年) 第37回(2024年) 第31回(2018年) 受賞:『無限の玄』 古谷田奈月 著 無限の玄/風下の朱 (ちくま文庫) 作者:古谷田奈月 筑摩書房 Amazon 《候補作》 『息子と狩猟に』 服部文祥 著 『四時過ぎの船』 古川真人 著 『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』 高橋弘希 著 『彼の娘』 飴屋法水 著 第32回(2019年) 受賞:『いかれころ』 三国美千子 著 いかれころ(新潮…
第21回〜第30回の三島由紀夫賞の受賞作・候補作の一覧です。 目次 第21回(2008年) 第22回(2009年) 第23回(2010年) 第24回(2011年) 第25回(2012年) 第26回(2013年) 第27回(2014年) 第28回(2015年) 第29回(2016年) 第30回(2017年) 第21回(2008年) 受賞:『切れた鎖』 田中慎弥 著 切れた鎖(新潮文庫) 作者:田中慎弥 新潮社 Amazon 《候補作》 『遭難、』 本谷有希子 著 『いつか棺桶はやってくる』 藤谷治 著 『おのごろじま』 日和聡子 著 『誰かが手を、握っているような気がしてならない』 前田司郎 著…
第11回〜第20回の三島由紀夫賞の受賞作・候補作の一覧です。 目次 第11回(1998年) 第12回(1999年) 第13回(2000年) 第14回(2001年) 第15回(2002年) 第16回(2003年) 第17回(2004年) 第18回(2005年) 第19回(2006年) 第20回(2007年) 第11回(1998年) 受賞:『カブキの日』 小林恭二 著 カブキの日 作者:小林恭二 株式会社シティブックス Amazon 《候補作》 『神無き月十番目の夜』 飯嶋和一 著 『調律の帝国』 見沢知廉 著 『草の巣』 角田光代 著 『夫婦茶碗』 町田康 著 『国民のうた』 リービ英雄 著 第…
第1回〜第10回の三島由紀夫賞の受賞作・候補作の一覧です。 目次 第1回(1988年) 第2回(1989年) 第3回(1990年) 第4回(1991年) 第5回(1992年) 第6回(1993年) 第7回(1994年) 第8回(1995年) 第9回(1996年) 第10回(1997年) 第1回(1988年) 受賞:『優雅で感傷的な日本野球』 高橋源一郎 著 優雅で感傷的な日本野球 (河出文庫) 作者:高橋源一郎 河出書房新社 Amazon 《候補作》 『物語論/破局論』 井口時男 著 『OPUS』 朝吹亮二 著 『ナチュラル・ウーマン』 松浦理英子 著 『ゼウスガーデン衰亡史』 小林恭二 著 …
昼前に役所。松屋でネギ塩豚カルビ丼。それからどうしようか。うーん。あっち行くかこっち行くか。ちょっと悩んで行ったり来たりして、MINGUS COFFEE初入店。カウンター席。今日のような天気だったらテラス席も気持ちよさそう。人気店で、前回訪問時は満席だったので下の階のroach roasterを利用した。何が違うのかなーと思っていたけど、JAZZ喫茶なんだ。居心地がとても良かった。中町JP的なお兄さんがかける音楽もGOODでした。オレンジカフェオレで読書。 今日の読書は昨日の続き。「笙野頼子三冠小説集」より三島由紀夫賞(1994年 第7回)の「二百回忌」と野間文芸新人賞(1991年 第13回)…
今年の三島由紀夫賞と山本周五郎賞の候補作品が決まりました。まずは、三島由紀夫賞候補5作です。
こちらあみ子 (ちくま文庫) 作者:今村夏子 筑摩書房 Amazon 「こちらあみ子」今村夏子(著) 筑摩書房 あらすじ 後の芥川賞作家のデビュー作!太宰賞&三島賞W受賞! まとめ こんな人にオススメ こんばんは、ちわぷ〜です! 「むらさきのスカートの女」に激ハマりして以来、しつこいくらいに取り上げ続けてきた今村夏子先生の作品。 本日をもちまして、一応既刊は全て取り上げた事になる様です! 記念すべきフィナーレにはあえてのデビュー作を取り上げさせて頂きます! お察しの通り、私は好物は最後まで取っておくタイプの人間です笑笑 「こちらあみ子」今村夏子(著) 筑摩書房 あらすじ 純粋過ぎて、かえって風…
今年も三大純文学新人賞の1つ、三島由紀夫賞の季節がやってきました。 芥川龍之介賞に比べると知名度が大きく下がる三島由紀夫賞だけれども、受賞作の尖りっぷりは芥川賞を凌ぐと思っている。舞城王太郎や佐藤友哉、中原昌也など芥川賞では評価されにくい尖った才能を見出してきた。個人的に一番好きな純文学新人賞だ。 前回は乗代雄介の『旅する練習』が受賞という順当な結果だったが、今年はどうなるのか。受賞作が出揃ったので紹介してきたい。 今回の候補作も芥川賞と違って独自色が強いなって思う。 デビュー作で読売文学賞を受賞した『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』がまさか候補に上がるとは思っていなかった。 岡田利規の「ブ…
久しぶりに古典を読んだ。 三島由紀夫の作品の中では他とは異なるといった趣旨の解説があったと思うが、確かにそう感じた。読みやすく、生き生きとしたものを感じた。 三島由紀夫がいきた時代からそれほどたくさんの時間が流れたわけではないであろうが、大きな時代格差を感じた。 読み継がれるだけの価値があることを感じた。 潮騒 (新潮文庫) 作者:三島 由紀夫 新潮社 Amazon
いつもお世話になっております、復路鵜です。こちらのブログではお久しぶりとなります。ちょっとnoteからの転載です。そして12月です。カラダニキヲツケテネ! 現在は選考期間中です。次は二次選考までの結果が出る予定。座して待ちます。 とはいえ良作が多いので、これからピックアップしていきます。 前回のピックアップはこちらです。 私が提出した作品はこちらです。 『木々は枝より~』はモリモリ書いているのですが、プロットよりも遥かに枚数が増えていくし、キャラクターたちもどんどん違う話を始めるので、「おいおいこいつは大丈夫なのかい!?」とツッコんでしまいました。 それでは始めます。 目次 1.墨黒屋敷の夜、…
● カブールの園 宮内悠介 文集文庫 2020年 日系移民が登場する・舞台になる本は二冊読んだことがある。一つはアントニオ猪木の自伝、そしてもう一つは山崎豊子の長編小説「二つの祖国」だった。前者は貧困故家族そろってブラジルへ移民し、猪木氏は肉体的な辛酸をなめ力道山に見いだされ、プロレスラーとなり様々な失敗を繰り返しながら国会議員となる。アメリカ巡業中に結婚し子供も儲けたが子供は幼くして世を去りまた離婚する。信じていた者にも裏切られたり、と波乱に満ちた生涯だったようだ。後者は米国へ移住した家族の息子二人が主人公となる小説だ。独りはたまたま日本に里帰りしていた。そして太平洋戦争が始まる。兄弟二人は…
こんにちは。 面倒くさがりの主婦です。 日々、苦手な家事に奮闘しながら生活しています。 我が家の休日はおつまみを作って、お酒に合う番組を観たりドラマを観ながら過ごします。 子供が小さい頃は色々とお出かけもしていましたが、今じゃ付いて来てくれないし、お出かけよりゲームをしていた方が楽しいらしいのでここ最近はずっとこんな感じ。 過去記事でおすすめした家飲みのお供番組はこちら☺️ mendokusainoyada.hatenablog.com 上の記事で紹介したドラマのほかに、最近はベイビーワルキューレがお気に入りでした。 tver.jp 肩肘張らない2人をダラッと観ながら飲むお酒は楽しい(笑) で…
混迷する共産党指導部に推薦する本 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba 推薦本はエ・ヤ・ドラプキナ(山村房次*1翻訳)『冬の峠:1920~22年のレーニン』(1970年、新日本新書)だそうですがそれはさておき。 タイトルが「喧嘩腰」で「反党分子」松竹らしいと呆れます。 本当に「推薦したい」のならタイトルに「混迷する」とつけないと思いますけどね。 どう見ても「挑発行為」でしかないでしょう。 で、こんなことをして何の意味があるのかと呆れます。 これを喜ぶのは「松竹シンパ」「アンチ共産」だけでしょう。そして「党支持者」でなくてもよほどの「松竹シンパ」…
勿論時期的に「衆院選結果」について触れるのは「12月発売の1月号」になるでしょう。 特集『気候危機打開:直ちに省エネ・再エネのシステムへの移行を』 ◆ エネルギー政策の大転換が不可欠:化石燃料温存、原発優先政策の見直しを(桃井貴子*1) ◆ 原子力発電推進政策は気候変動対策を妨げている:原発ゼロ社会へエネルギー政策の転換を(大島堅一*2) ◆ 「グリーントランジション2035*3」:政府GX*4に対するより経済合理的な代替案(明日香壽川*5) (内容紹介) 脱原発、脱火力、再生エネルギー推進が主張されますが小生の無能のため詳細な紹介は省略します。 【参考:明日香壽川氏】 「決戦に問う」原発・エ…
目次 山本周五郎賞とは? 選考委員 歴代受賞作一覧 山本周五郎賞とは? 主に大衆小説・時代小説の分野で活躍した山本周五郎にちなみ、優れた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞です。1988年に主に純文学に贈られる『三島由紀夫賞』とともに創設され、新潮文芸振興会が主催しています。 選考対象は前年4月から当年3月までに発表された小説。受賞は選考委員(任期:4年)による合議で決定され、年に一度5月に発表されます。 選考委員 (※敬称略) 第1期(第1回〜第4回) 井上ひさし、田辺聖子、野坂昭如、藤沢周平、山口瞳 第2期(第5回〜第8回) 井上ひさし、阿刀田高、逢坂剛、長部日出雄、山田太一 第3期…
鬼畜系の詩人が鬼畜系の作家をあえて語るー芥川賞作家西村 賢太氏の生と死ー 日本保守党・河村たかし氏、3議席獲得に「巨大な一歩」 まあさうですがアナタに多分総理は無理でせう、河村さん。 でも大臣位にはなれるのやもしれん、ソレも党勢を拡大した暁には。 このご時世にエンジンだけで900馬力!! リアカウルがF40そのまんま!!? フェラーリ最強スペチアーレ「F80」突如発表 コノ不穏なる御時世をアホな大金持ち共はむしろなんも考えて無いですからかうして八億円の🚙がすぐに売れるのだ。 でもって本日は文學の世界にドップリ浸かる。 朝比奈秋 - Wikipedia 現役医師の朝比奈秋さん、デビュー作「私の盲…
地雷グリコ 青崎 有吾 KADOKAWA 第24回本格ミステリ大賞を2024年5月10日に受賞したのを皮切りに、3日後の5月13日に第77回日本推理作家協会賞を受賞し、その3日後の5月16日には第37回山本周五郎賞を受賞するという快挙、1週間の間に大きな賞を3つ受賞した青崎有吾の「地雷グリコ」を読みました。 著者の青崎有吾は、ミステリ作家として認められることは彼のキャリアからして自負していたようですが、山本周五郎賞へのノミネートと受賞は望外の栄誉だったようで、受賞発表の際の記者会見では「ぼくでいいんでしょうか」と言わんばかりの戸惑いにも似た喜びを見せていたように感じました。 例によって作品につ…
Xで「#名刺代わりの小説10選」というハッシュタグがあり、自分も久々にポストしてみた。その作品が次の10作。 再掲す好き好き大好き超愛してる。/舞城風の歌を聴け/春樹恋に至る病/斜線堂恋文の技術/森見横浜駅SF/柞刈湯葉カラスの親指/道尾パラークシの記憶/コーニィオーデュボンの祈り/伊坂窓ぎわのトットちゃん/徹子正義と微笑/太宰#名刺代わりの小説10選 https://t.co/DchZZPWf1D — mah_ (@mah__ghost) 2024年10月10日 これは今月というか今日バージョンであり、明日の気分によっては入れ替わるリストである。なんだけど。なんだけど、一回全部お薦めさせてほ…