徳川家康の生涯で唯一「負け戦」となった三方ヶ原の戦い。 今回は、この三方ヶ原の戦いについて取り上げたいと思います。特に、何故徳川家康は三方ヶ原の戦いで敗れたのか、その敗因をわかりやすく解説いたします。 §.三方ヶ原の戦いについて 三方ヶ原の戦いは、1572年(元亀三年)に行われた戦国時代の重要な合戦のひとつです。この戦いは、徳川家康と武田信玄の間で行われ、その結果が後の戦国時代の動向を大きく左右しました。 まず、背景から説明いたします。三河を拠点とする徳川家康は、勢力を拡大するために遠江への進出を図っていました。一方、甲斐を中心に勢力を拡げていた武田信玄は、既に遠江の一部を掌握しており、さらに…