こんにちは。きのひです。 「三鬼」 宮部 みゆき 著 を読みました。 令和元年6月25日 初版発行 房五郎(ふさごろう)は元濱町(もとはまちょう)で煮売屋をしている。 夫婦二人の小さな店です。 女房であるお辰の実家は赤坂の蒲焼屋。 そこはお辰の両親が始めた店でいまは義兄(あに)夫婦が跡を継いでいます。 女房の実家で舅(しゅうと)が風邪をこじらせたことをきっかけに箱根へ湯治へ行くことになった。 「親父とおふくろの年寄り二人だけだと心配だからお辰もついていけ」 「そのあいだ房五郎さんはうちの店で修業をすればいい」 義兄の申し出は房五郎にとって嬉しい案でした。 「義兄さんは蒲焼きだけじゃなく、ぜんた…