江戸川乱歩の「魔術師」を読んだ。 明智小五郎が、後に妻となる文代さんと出会う話。 復讐に燃えた、ほんっとにしつこい犯人と明智小五郎の知恵対決。 犯人は、幼い頃から復讐の大事業に専念して己を鍛え上げてきた。 手品師に弟子入したり、毒薬の勉強をしたりピストルの練習をしたり・・・ なんか、可愛いんだけど。子どもぽいと言うか。 そして努力家ゆえ一流の悪者の親分になり、とうとう念願を果たしにやってくる。 ひょっとしなくても復讐ではなく、普通にしてたら成功してひとかどの人物になってたんじゃないだろうか。 復讐のために実子と憎い相手の子どもをすり替えるという、色々どうやったんだ?と思うようなトリックを駆使す…