宗教学者・人類学者。思想家。1950年、山梨県生まれ。中央大学総合政策学部教授を経て、現在、多摩美術大学美術学部教授・芸術人類学研究所所長。
大学院修士卒業後、チベットでチベット仏教の修行をした。 チベット密教とフランス構造主義を関連づけて論じ、80年代ニューアカブームの寵児となる。 「聖なるもの」といった宗教の理解に関しては定評がある。
曇。 昨晩は明け方近くまで長時間アニメを観ていたので、ちょっと眠い。バカだな。 プランターのミニトマトがすくすく育って、でっかくなってしまった。花もいくつも咲いている。でも、もっと大きくなるぞ。 スーパー。客の少ない日。 昼。晴。 (ガザ占領をのたまうイスラエル軍によるガザ攻撃は激しさを増し、さらにひどいことに、イスラエルがガザへの水・食料や医薬品などの支援物資の搬入をまったく認めていなかったため、現在、飢餓など、ガザの人道状況は「過去最悪」ともいえるレヴェルにある。例えば YouTube の BBC Japan やロイターのニュース動画に詳しい。殺害された子供たちを嘆く肉親や、飢えに苦しむ子…
振替休日。雨。 昨晩はアニメ令和版『らんま1/2』をあちこち観返していた。オレはこういうラブコメが好きで、歳をくったいまでも頭が高校生の頃から変わっていない。って、キモッ、幼稚すぎてめちゃくちゃ恥ずかしいわ。でもこの令和版、じつによくできているよね。 NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのバガテル ハ長調 WoO56、ポロネーズ ハ長調 op.89 で、ピアノは野平一郎(NML、CD)。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第三十番 op.109 で、ピアノは野平一郎(NML)。めったにないレヴェルのベートーヴェン。ついに最後の三つのソナタに至り着いたな。野平一郎に驚け! ■シューマンの「ダヴィッ…
ソビエト連邦はどう贔屓目に見ても、人類にとって災厄でしかなかった。 日本共産党なんかも含め、輝かしかった革命がスターリンによって捻じ曲げられたとすることで、レーニンを生きながらえさせようと努力している人々もいるが、レーニンが指導した数々のテロリズム(クロンシュタット、ロマノフ家虐殺etc)を見ても、土台無理な話である。ボリシェヴィキは頭から足先までボリシェヴィキだった。イエスにキリスト教の罪を帰せるのは無理筋だろうが、レーニンにソ連及び各国共産党の罪が帰せられるのは当然である。東アジアにおいては収容所国家の悪夢はまだ終わっていない。 それでも、ロシア革命からほんの数年の間だけは、火花のように創…
未明起床。曇。 カネのために性格までがカスタマイズされている時代。 キャラを演じるということは、「本当の自分」たるべきは別にあるのかも知れない。ego (自我)と self (自己)の乖離。ego で演じるのではなく、self で生きるということ。 NML で音楽を聴く。■ショパンのノクターン第十一番 op.37-1、第十二番 op.37-2、第十三番 op.48-1、第十四番 op.48-2、第十五番 op.55-1、第十六番 op.55-2、第十七番 op.62-1、第十八番 op.62-2、第十九番 op.72-1、第二十番 嬰ハ短調 で、ピアノはアドルフォ・バラビーノ(NML)。これで…
だいぶ前に買った本なのだけれど、ふと思い出して読み返す。 あれからだいぶ落ち着いて、気持ちの方の整理も着いてきたと思っている。 思っているだけで、こういう本に手が伸びてしまうのは、まだ整理が着いていない証拠かもしれない。 この本は「チベット死者の書」として知られる「バルド・トゥドゥル」についての解説本と言える。 チベット仏教の中でも、早くから西欧社会に紹介されて、60'sなどにも流行したらしく、当時生まれてなかった自分でもその名を知っている。 第1部は、NHKスペシャルのための台本がベースになっており、当時(たぶん1993年辺り)TVで観た記憶がある。 人の死の瞬間から、輪廻の中へ戻っていくま…
2024/12/11 縄文聖地巡礼 中沢新一 坂本龍一 木楽舎 (2010年5月24日発売) 縄文聖地巡礼 作者:坂本 龍一,中沢 新一 木楽舎 Amazon f.2024/12/11 (2024-103)p.2010/5/26 (from amazon site) ぼくたちは、未来に向かって縄文の古層へ旅をする以前から縄文文化に深い関心を寄せてきた音楽家の坂本龍一氏と、人類学者の中沢新一氏が、縄文の古層に眠る、わたしたちの精神の源泉に触れるため、聖地を巡り、語り合います。 諏訪、若狭、敦賀、奈良、紀伊田辺、鹿児島、そして青森へ――― 社会的な状況が大きく変化している現在、これからのヴィジョン…
2015年6月のブログです * 河合さんと中沢さんの仏教と臨床心理学に関する対談の本ですが,10年ぶりに再読しました。 河合さんはユング心理学を基本に臨床心理学全般を深めたかたですが,晩年は仏教,特に,華厳経にも関心をもたれていたようです。 本書はそんな時期の河合さんが宗教学者の中沢さんに仏教全般に関する講義をお願いし,それを臨床心理学の観点から深めたものと言えます。 内容は多岐にわたりますが,西洋哲学と仏教,キリスト教と仏教,深層心理学と仏教,医学と仏教,科学と仏教などなど,どれもお二人の真摯な対話が続きます。 10年前には読み落としていた点がいっぱいあり,とても刺激になりました。 じーじも…
人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ1[新装版] (講談社選書メチエ) 作者:中沢 新一 講談社 Amazon 個人的評価★★★☆☆ 21世紀の「第三次形而上学革命」を迎えるにあたり、旧石器人類の思考、国家の誕生、貨幣の発生、神の創造と一神教の成立まで、「超越的なもの」について、人類が考え得た全領域を踏破することをめざした伝説の講義録 Amazon紹介文より らしい。第三次形而上学革命がなんなのか良く分からない(本文中でも示唆されるだけで、あとは想像つくよね?みたいな書き方)けれど、人類の神話の思考を縦横無尽に紐解いていく本。カイエ・ソバージュシリーズとして全5巻あるんだけれど(最後は対称性人類…
2018年のブログです * 中沢新一さんの『虎山に入る』(2017・角川書店)を読みました。 中沢さんの本を読むのは久しぶり。 「縄文と現代とを結ぶ思考の稜線」というキャッチフレーズになんとなく魅かれて読み始めたのですが、最後の文章などは、縄文どころか、ホモサピエンスの誕生にまで話が遡るという、中沢さんらしく壮大なものでした。 主な内容は、河合隼雄さん(臨床心理学)や山口昌男さん(文化人類学)への追悼の文章や折口信夫さん(民俗学)や井筒俊彦さん(宗教哲学)などの仕事についての論文などで、河合隼雄さんへの追悼文を読むと、お二人の絆の深さがうかがわれて、涙が出そうになって困りました(お二人の本につ…
構造の奥 レヴィ=ストロース論 (講談社選書メチエ 800) 作者:中沢 新一 講談社 Amazon 『構造の奥 -レヴィ=ストロース論-』中沢 新一著を読む。 大昔、哲学科の学生だったとき、サルトルらの実存哲学に代わって新しい哲学・思想界のチャンプになっていたのが、レヴィ=ストロースらの構造主義だった。『悲しき熱帯』あたりを読んだはずだが。で、文化人類学に興味を抱いた。 この本では、温故知新ではないが、「レヴィ=ストロースの構造主義」の再考・再評価を試みている。 「「生まれながらの仏教徒」としてのレヴィ=ストロースは、まずは青年前期における熱烈な「ルソー主義者」の姿をとってあらわれた。彼はル…