8月に入ってすぐの日曜日の午前中、 ニコライ堂のミサを見学させてもらった。 西洋音楽の原点ともいえそうな、 ア・カペラの聖歌をきいてみたかったのだ。 猛暑日のなか、 たくさんの人が集まり、 半分ちかくは外国の方々という印象だった。 いろいろな事情で異国へやってきて、 ミサは心のよりどころなのかもしれないと感じた。 外国の女性は、頭にスカーフをまいている人が多く、 宗教的なものなのかマナーなのかは、わからなかった。 ひとり、はじめからずっと泣いている若い女性がいた。 なにか哀しいことがあったのだろうか、 涙を流せる場所があるのは、素敵なことだと思った。 ミサは10時から13時半ちかくまで行われる…