抗加齢療法、抗老化療法。
年を取ることによって起る老化の原因を抑制することによって、身体の機能的な衰え(老化)を予防したり、改善すること。
美容や健康の面で注目されはじめた概念であるが、医療、薬学、運動生理学、栄養学、音楽、芸術など多岐に渡る分野でアンチエイジングに関する取り組みが行われている。
シミやシワ、肌のたるみなど美容に於ける影響の他、認知症、骨粗鬆症、皮膚老化、更年期障害、老眼、難聴、歯消失などの老年病のリスクが高まる。
老化のメカニズムは未だ完全には解明されていないが、「遺伝子の変異」「細胞機能の低下」「酸化ストレスの増加」「免疫力の低下」「ホルモンレベルの低下」「炎症の慢性化」などが要因とされている。
主に老化の原因物質としてAGE(s)が挙げられている。
AGEとは「Advanced Glycation End Products(後期糖化生成物)」の略称で、これは体を構成しているたんぱく質に、体内の余分な糖が結びついたものをさす。血糖値が高い状態が続くと、余分な糖がたんぱく質に結びつき、AGEとなってしまう。
肌のたんぱく質がAGEになると弾力性が失われ、たるみやしわの原因となる。血管で作られると、動脈硬化を引き起こし、老化を早めるとされている。
酸素の一部は不安定で、多くの物質と反応しやすい活性酸素に変化する。この活性酸素は細胞を傷つけ、老化・癌・動脈硬化・その他多くの疾患をもたらす重要な原因となる。そのため生物にはこの活性酸素の害を防御する抗酸化作用が備わっているが、バランスが崩れた状態になると様々な障害を引き起こすとされる。アテローム動脈硬化症、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、アルツハイマー病、統合失調症、双極性障害などに酸化ストレスが関与しているとされる。
シミやシワの原因として知られる。
紫外線にはA波・B波・C波という、異なる波長の光線が含まれており、その中でも紫外線A波(UVA)がシミやしわの発生に大きく関わっているということが、研究で明らかになっている。
ホルモン作用・抗酸化作用・免疫調節作用を持つ機能性食品を用いた食事や、ウォーキング、筋力・有酸素トレーニングなどの運動、ストレスからの解放を目指した精神療法、ホルモン補充といった薬物療法が有用と目されている。代表的な抗酸化物質には、ビタミンA,C,E、ルテイン、ゼアキサンチン、アントシアニン、アスタキサンチンなどが挙げられている。
日本抗加齢医学会 | Japanese Society of Anti-aging Medicine
極上のアンチエイジングレシピ―食べてはいけない老化食、食べるべき美容食 (美ライフデザイン研究所)