フリーランスの方が「そろそろ会社設立を検討した方がいいのかな」と考える際、最も重要な判断材料となるのが売上や所得の金額です。しかし、具体的にどの程度の収入になったら法人化すべきなのか、迷われる方も多いでしょう。 一般的に、課税所得が800万円から900万円を超えた段階が、法人化を本格的に検討すべきタイミングとされています。この理由は、個人事業主の所得税率と法人税率の関係にあります。個人事業主の場合、所得税は累進課税制度となっており、所得が増えるほど税率も高くなる仕組みです。課税所得が900万円を超えると、所得税率は23%から33%へと大幅に上昇してしまいます。 一方、法人税の税率は比較的安定し…