以前、話題になった本。 機会があったので読んでみた。 話題になるだけあって、心に残る言葉が迸る。 個人的に印象深かったのは、二二六事件で、渡辺錠太郎(教育総監)が暗殺された話である。 本書の著者である渡辺和子氏は、渡辺錠太郎氏の娘であった。 二二六事件当日、叛乱部隊の兵士と銃撃戦となり、渡辺錠太郎氏は、娘の渡辺和子氏を安全なところに隠したという。 そして、渡辺錠太郎氏は銃撃され娘の目の前で死去したのだ。 そのような凄まじい大変をしたのが、この本の著者である。 この本には生きる上での知恵のようなものが、たくさん書かれている。 何度でも読み返したい本。 比較的レビューも少ない楽天ブックスであるが、…